PLC（プログラマブルロジックコントローラ）の回路設計では、特定の入力に基づいて出力を制御することが基本です。ここでは、PB1（プッシュボタン）を押すとPL1（ランプ）が点灯し、PB1を離してもPL1が保持され、再度PB1を押すとPL1が消灯するという回路のラダー図について解説します。
要件の理解と基本動作
この回路の基本的な動作は、PB1を押すことでPL1が点灯し、PB1を離してもPL1が点灯し続けることです。次に、再度PB1を押すとPL1が消灯するという挙動を実現します。これは、PB1の状態に応じてPL1を制御するためのラダー回路を設計することを意味します。
このタイプの回路は「ラッチ回路」や「トグル回路」として知られています。一般的に、ラッチ回路は入力が変化するたびに出力を切り替えるため、この要件にぴったり合います。
ラダー図の設計
この回路をラダー図で実現するためには、2つの主要なステップを考慮する必要があります。まず、PB1を押した際にPL1を点灯させ、その後PB1を再度押すことでPL1を消灯させるというロジックを設計します。
ラダー図での実装には、次のような部品を使用します。
- PB1（プッシュボタン）
- PL1（ランプ）
- リレーの状態を保持するための内部メモリ（ラッチ）
具体的には、PB1が押されると内部メモリがセットされ、PL1が点灯します。次に、再度PB1を押すと内部メモリがリセットされ、PL1が消灯します。
ラダー図の構造と動作
ラダー図では、PB1を押した際にリレーが「ON」になり、PL1が点灯します。このリレーの状態は内部メモリに保存され、PB1を離しても状態は保持されます。再度PB1を押すことで、リレーの状態が反転し、PL1が消灯します。
ラダー図では、次のように動作します。
- 最初にPB1が押されると、内部メモリがセットされ、PL1が点灯します。
- PB1が再度押されると、内部メモリがリセットされ、PL1が消灯します。
まとめ
PB1を1回押すとPL1が点灯し、再度PB1を押すとPL1が消灯する回路のラダー図は、基本的にラッチ回路の原理を利用しています。PB1の状態に応じて内部メモリを制御し、PL1を点灯または消灯させる設計です。この回路は、基本的なPLC制御において非常に有用であり、様々な応用が可能です。
コメント