2SC828トランジスタは、エミッタ接地回路で使用されることが多い一般的なNPN型トランジスタです。電流増幅率(hFE)は、このトランジスタの動作において非常に重要なパラメータであり、異なるグレード(Q、R、S)によってhFEの範囲が異なります。今回は、2SC828の電流増幅率について、各グレードの違いとともに解説します。
2SC828の電流増幅率(hFE)
2SC828には、いくつかのグレードがあり、それぞれでhFEの範囲が異なります。具体的には、次のように記載されています。
- 2SC828(Q):hFEの範囲は130〜260
- 2SC828(R):hFEの範囲は180〜360
- 2SC828(S):hFEの範囲は260〜520
これらの範囲は、トランジスタの特性が温度や電流の影響を受けるため、製品ごとに若干のばらつきがあることを意味します。
2SC828(P)の電流増幅率(hFE)
質問者が尋ねている2SC828(P)のhFEについてですが、公式には「P」グレードに関する情報は公開されていないことが多いです。そのため、他のグレード(Q、R、S)の範囲を基に予測することになります。しかし、一般的には「P」グレードは標準的な性能を持ち、hFEの範囲は160〜300程度と考えられる可能性が高いです。
2SC828の選定基準とhFEの重要性
トランジスタを選定する際に重要なのは、hFEの範囲だけでなく、その用途に合わせて最適な動作を得るための選択です。例えば、低い電流で動作する回路には低いhFEが十分な場合がありますが、高精度な増幅が求められる場合には、より高いhFEが必要になることがあります。
まとめ
2SC828トランジスタのhFEは、製品のグレードによって異なる範囲が設定されています。2SC828(P)の具体的な値は公式に確認されていないものの、他のグレードを参考にすると、160〜300程度の範囲と考えられることが予想されます。トランジスタ選定時は、用途に合わせて適切なhFE範囲を選択することが大切です。


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