単相三線式変圧器における二次側中性点の接地と混触防止板の接地について

6.6kV/210-105V単相三線式変圧器の二次側中性点をB種接地する必要がある場合、混触防止板の接地がどのように影響するのかについて解説します。特に、混触防止板をB種接地した場合に二次側中性点がD種接地になるのか、またその接地による影響について詳しく説明します。

変圧器の接地とその種類

変圧器の接地方法にはいくつかの種類があり、それぞれに目的や役割があります。一般的に使用される接地方法には、B種接地とD種接地があります。B種接地は、保護接地として使われることが多く、特に電気設備の安全性を確保するために重要です。

D種接地は、機器の中性点を接地するために使用される方法です。これによって、電流のバランスがとれ、故障時に過電流が流れにくくなる利点があります。

混触防止板の接地が与える影響

混触防止板をB種接地すること自体は、基本的に安全性を高めるための方法です。混触防止板は、異なる電気回路や接地系統が接触しないように設計されています。この板がB種接地されることで、接地システム全体の安定性が向上します。

ただし、混触防止板を接地した場合に二次側中性点がD種接地になることはありません。混触防止板の接地は、あくまで保護接地の役割を果たすものであり、接地系統に影響を与えることはありません。二次側中性点の接地がD種接地になるかどうかは、あくまで接地回路の設計によります。

二次側中性点と接地の設計

6.6kV/210-105V単相三線式変圧器の二次側中性点をB種接地する必要がある理由は、安全性を確保するためです。この接地によって、故障時に電流が効率よく地面に流れ、機器や作業者を保護します。

二次側中性点がD種接地になるのは、D種接地を意図的に行った場合のみです。通常、混触防止板の接地はB種接地として安全性を高めるために行うものであり、D種接地が必要な場合には、別途D種接地の設計を行う必要があります。

まとめ

混触防止板をB種接地することによって、変圧器の接地システム全体の安全性を高めることができますが、これによって二次側中性点がD種接地になるわけではありません。D種接地は、別途設計する必要があり、B種接地とD種接地はそれぞれ異なる目的を持っているため、混同しないようにしましょう。