一点透視図法と二点透視図法を使った部屋の描き方:PP面の高さを揃える方法

建築

課題で指定された通りに一点透視図法と二点透視図法を使って部屋を描くためには、視点や透視図法の理解が重要です。また、PP面(Picture Plane)の高さを揃えるという点についても注意が必要です。この記事では、この課題における基本的な考え方と具体的な描き方を説明します。

1. 一点透視図法と二点透視図法の違い

まず、一点透視図法と二点透視図法の基本的な違いを確認しましょう。

・一点透視図法:全ての線が1点(消失点)に向かって収束します。部屋を描くときは、壁や床、天井の全てがこの1点に向かって収束する構図を作成します。

・二点透視図法:2つの消失点を使います。壁や家具が2つの消失点に向かって収束するため、立体感のある視覚効果を生み出します。部屋の角を描くときに適しています。

2. PP面の高さを揃えるとは?

PP面(Picture Plane)は、透視図法で描かれる「画面上の基準面」のことです。この面の高さを揃えることは、2つの透視図法を一致させ、正しい視覚的な効果を得るために必要です。

質問者が疑問に感じているように、PP面の高さを揃えるためには、水平線(HL)や地平線(GL)の位置を調整することが必要です。これらは、視点の高さや消失点の位置に関係しており、2つの透視図法で同じ高さに揃えることで、一貫性を保った描画ができます。

3. 上部と下部の区別:一点透視図法と二点透視図法を分ける方法

課題において、ケント紙(A3縦使い)に描く際には、上部に一点透視図法、下部に二点透視図法を描くように指示されています。この際、境界線(21cmの線)を引くことで、上部と下部を区切ります。

この区別をしっかりと行うことで、2つの異なる透視法を明確に区別しつつ、全体の構図を整えることができます。境界線の位置を固定し、そこから上と下に分けて描いていきましょう。

4. 部屋の描き方:寸法と視点の設定

部屋の寸法が約10畳(4m×4m)であることを踏まえて、視点の位置(6mの距離、1.5mの高さ)を考慮した透視図を作成します。これにより、視覚的に正確な部屋の大きさと奥行きを表現することができます。

1. 一点透視図法では、視点から壁までの距離に比例して物体の大きさが変わることを意識しましょう。消失点に近づくほど、物体が小さく見えます。

2. 二点透視図法では、2つの消失点を使って立体感を出すため、部屋の角を描く際に適切な視覚的効果を作り出します。消失点の配置が重要です。

5. まとめ:PP面の高さを揃えるための基本的な手順

PP面の高さを揃えるというのは、透視図法を統一させるために重要なステップです。水平線(HL)と地平線(GL)の高さを揃え、一貫性を持たせることで、2つの異なる透視図法を調和させることができます。正しい視点の設定と、消失点の位置に注意を払いながら、部屋の立体感を描き出しましょう。

この方法を使って、課題の部屋のデッサンがスムーズに進むはずです。自分の視点と透視法の関係を理解し、描画の技術を磨いていきましょう。

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