古文の「ども」の品詞について解説:接続助詞ではない理由

文学、古典

古文で見かける「ども」の品詞について、特に「おほやけごとどもありければ」といった文脈で疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、その「ども」が接続助詞ではなく、どの品詞に分類されるのかについて解説します。

「ども」の基本的な意味と役割

古文での「ども」は、現代日本語の接続助詞「でも」や「だとしても」に似た意味を持つことがありますが、すべての「ども」が接続助詞ではありません。「ども」にはいくつかの用法があり、場合によって品詞が変わります。

「ども」が接続助詞でない場合

質問の文「おほやけごとどもありければ」の「ども」は、接続助詞ではなく名詞に接続していることがわかります。この「ども」は、複数の物や事を表す名詞を強調する役割を持っていることが特徴です。

この場合の「ども」は、名詞「おほやけごと」に対して接続しているので、名詞の複数形を表現する用法です。したがって、接続助詞ではなく、名詞に関する表現であると言えます。

古文における「ども」の使い方の例

「ども」の用法には、名詞を強調するだけでなく、条件や仮定を表現する使い方もあります。例えば、「あらぬ道を行きども、遠くはなし」などのように、接続助詞として使われる場合もありますが、このような場合でも文脈に注意が必要です。

まとめ:古文の「ども」の品詞は状況による

「ども」の品詞は文脈によって異なりますが、「おほやけごとどもありければ」の場合、「ども」は名詞に接続しており、接続助詞として使われていません。このように、古文では同じ言葉でも状況によって異なる品詞に変わることが多いため、文脈をしっかりと理解することが大切です。

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