パワーモーラAC200Vのサーマル設定に関する質問が寄せられています。この質問では、複数台のパワーモーラを接続する際に、各モーターにサーマルを設定する方法について考えています。ここでは、サーマル設定の計算方法や適切な設定について解説します。
1. パワーモーラのサーマル設定とは?
パワーモーラのサーマル設定は、モーターが過熱しないように保護するための重要な機能です。各モーターには定格電流と起動電流があり、サーマルはこれに基づいて設定されます。例えば、定格電流0.06Aのモーターが6台接続されている場合、個々のモーターに対してサーマルを設定する必要があります。
2. サーマル設定の計算方法
サーマル設定を決定するために、個別のモーターの定格電流(0.06A)を基に、合計の電流を算出します。質問にあるように、定格電流の合計は0.06A × 6 = 0.36Aですが、起動電流も考慮する必要があります。起動電流は0.13Aなので、起動時の電流に基づいてサーマル設定を行う場合、合計0.13A × 6 = 0.78Aとなります。
3. 0.36A vs 0.78Aのどちらを設定すべきか
サーマル設定を行う際、一般的には「定格電流」を基に計算することが多いですが、起動電流を考慮して設定する場合もあります。0.36Aは定格運転時の電流であり、0.78Aは起動時の電流です。したがって、運転中に過熱を避けるためには、定格電流を基にした設定が推奨されますが、起動時の負荷を考慮する場合は0.78Aを基に設定することが一般的です。
4. 複数台のパワーモーラでのサーマル設定の実際の注意点
複数のモーターを接続する場合、各モーターが同時に起動するわけではないことを考慮し、個別に設定する方法も有効です。また、モーターごとに起動時の電流が異なる場合や、他の負荷がかかっている場合には、その分を加味した設定を行う必要があります。工場などの現場での実運転に基づいた調整が求められる場合もあります。
まとめ
パワーモーラAC200Vの複数台を使用する場合、サーマル設定の計算には定格電流と起動電流の両方を考慮することが重要です。一般的には定格電流0.36Aを基にサーマルを設定することが多いですが、起動時の電流を加味した設定(0.78A)が必要な場合もあります。状況に応じて適切なサーマル設定を選ぶことが、モーターの長寿命と安定した運転に繋がります。


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