INTP-A・LIE・エニアグラム1w2から読み解く人物像|性格診断を横断して見えてくる本質

心理学

MBTI、ソシオニクス、エニアグラムといった複数の性格理論を組み合わせて見ると、一つの診断結果では見えにくい人物像が立体的に浮かび上がります。本記事では、16タイプがINTP-A、ソシオニクスがLIEドミナント、エニアグラムが1w2(トライタイプ163)という特徴をもとに、どのような性格傾向が考えられるのかを整理します。

INTP-Aが示す思考スタイルと行動特性

INTP-Aは、論理性と抽象的思考を重視するタイプで、「なぜそうなるのか」「もっと最適な構造はないか」を常に考える傾向があります。感情よりも原理原則を優先し、個人の価値観に強く依存せずに物事を分析する点が特徴です。

また、A(Assertive)がつくことで、一般的なINTPよりも自己確信が強く、他者の評価に振り回されにくい傾向があります。内向的でありながらも、自分の考えに一定の自信を持っている点は、後述する他タイプとの共通点にもなります。

結果がENFJになりやすい理由とそのギャップ

心理機能テストでENFJ寄りに出やすい背景として、「対外的役割」と「内面の認知構造」の違いが考えられます。論理的に物事を構築しつつ、それを人に伝えたり調整したりする場面では、外向的・配慮型の行動を取ることがあります。

この場合、行動面はENFJ的でも、意思決定の根底はあくまでTi(内向的思考)やTe(外向的論理)で動いており、「人のために動いているが、感情的共感が主動機ではない」というズレが生じやすくなります。

ソシオニクスLIEドミナントが示す戦略性

LIE(論理直観外向型)は、目標や成果を重視し、長期的な視点で物事を設計する戦略家タイプです。情報を効率よく整理し、「どうすれば機能するか」「再現性はあるか」を自然に考える傾向があります。

INTP的な理論思考と組み合わさることで、「理屈を考えるだけで終わらず、実装や成果にも関心が向く知的実務家像」が形成されやすくなります。机上の空論を現実に落とし込むことに価値を感じやすい点が特徴です。

エニアグラム1w2・トライタイプ163の内面動機

エニアグラム1w2は「正しさ」と「人の役に立ちたい」という動機が結びついたタイプです。自分なりの基準や理想を持ち、それを周囲にも役立つ形で実現しようとします。

さらにトライタイプ163が加わることで、「正しさ(1)」「成果や評価(3)」「知性・理解(6)」が融合し、責任感が強く、合理性と倫理性のバランスを常に意識する傾向が強まります。単なる理論好きではなく、「社会性を帯びた知性」として発揮されやすい構造です。

総合すると浮かび上がる人物像

これらを総合すると、「論理と構造を軸にしつつ、社会的役割や他者への貢献も強く意識する戦略思考型の人物像」が浮かび上がります。感情に流されるタイプではありませんが、冷淡というよりは「感情より機能と妥当性を優先する誠実さ」を持っています。

周囲からは知的で頼れる存在に見られやすい一方、内面では理想と現実のズレや、自分に対する厳しさを抱えやすい傾向もあります。この複雑さこそが、複数理論を横断した際に見える大きな個性といえるでしょう。

まとめ:性格診断は矛盾ではなく補完で読む

INTP-A、LIE、1w2(163)という一見ばらばらな結果は、実際には「思考・行動・動機」を別の角度から照らした結果にすぎません。どれか一つに当てはめるよりも、それぞれが示す役割を理解することで、より現実的で納得感のある自己像が見えてきます。

性格診断は答えではなく、自己理解の地図です。複数の地図を重ね合わせたときに浮かび上がる全体像こそが、その人らしさといえるでしょう。

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