両辺をxで微分した際の偏導関数についての解説

大学数学

微分の際に、xとyの両方に関する偏導関数が現れる理由について、理解が難しいことがあるかもしれません。この問題は、特に連立方程式や関数の合成、または暗黙の関数の微分を扱う際によく出てきます。

偏導関数とは

偏導関数は、関数が複数の変数を持つとき、そのうちの一つの変数に対する微分を指します。例えば、関数y = f(x, z)がxとzに依存しているとき、xに関する偏導関数は、zを定数と見なして、xだけを変数として微分した結果です。

一方、暗黙の関数や連立方程式で微分を行う場合、xとyの両方に依存するため、微分の際にはxとyそれぞれに関する導関数が現れるのです。

暗黙の関数における微分

例えば、y = g(x)の形で明示的にyをxの関数として表せる場合、yをxで微分するだけで済みます。しかし、y = f(x, y)のように、yが再び関数の一部として含まれている場合、yをxの関数として解くのは難しく、暗黙の関数として微分する方法が使われます。

暗黙の微分を行うとき、yに関しても微分を行う必要があります。その際、dy/dxの形で導関数が現れることになります。これにより、xとy両方の偏導関数が関係してきます。

例:暗黙の微分

例えば、関数x^2 + y^2 = 1(単位円)のような場合、yはxの関数ですが、明示的にyを表すことができません。この場合、両辺をxで微分するとき、yに関する微分が現れ、dy/dxが加わります。

このように、yがxに依存している場合、微分の際にはyの変化も考慮する必要があり、そのためdy/dxが現れるのです。

微分における加法定理

加法定理を使って微分を行うとき、変数が多くても、偏導関数の合成として微分を進めることができます。これにより、偏微分の概念が現れることになります。例えば、f(x, y)をxで微分する場合、yの部分もxに依存することを考慮して、dy/dxの項が現れます。

まとめ

微分の際にxとyの偏導関数が付く理由は、yがxの関数であり、xとyが互いに依存しているからです。この依存関係を無視せずに計算するため、dy/dxを含める必要があるのです。特に暗黙の微分では、yに関する微分も考慮しなければならないため、両方の変数に関して微分が現れることになります。

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