マザックインテグレックスJ200で台形ねじ加工時の補正方法

マザックのインテグレックスJ200を使用して台形ねじの加工を行っている場合、右から左にねじを切る際にチップの位置が奥に入ってしまうことがあります。この記事では、この問題に対する補正方法について詳しく解説します。

1. 台形ねじ加工における問題点

台形ねじを切る際、チップの向きやバイトのセット方法によっては、加工中にチップが25mmほど奥に入ってしまうことがあります。この現象は、バイトごとにチップがうら向きにセットされることで発生します。これにより、加工精度に影響が出る可能性があります。

この問題を解決するためには、バイトの設定位置や補正方法を見直す必要があります。特に、バイトの設定角度や位置を調整することで、チップの位置が正しく保たれ、加工精度を向上させることができます。補正の際は、機械の設定を細かく確認し、適切なバイト角度や挿入深さを調整することが重要です。

インテグレックスJ200では、NC制御を使用してバイトの設定を細かく調整することができます。具体的には、加工前に機械のツール設定画面でチップ位置や角度を確認し、補正を加えます。特に、補正値を適切に入力することで、チップの位置を制御し、加工中に深さが過剰に入ることを防ぐことができます。

補正を行う際には、常に加工条件や機械の状態を確認することが重要です。また、チップやバイトの摩耗状態を定期的に確認し、必要に応じて交換することも精度維持のためには欠かせません。これにより、長期間安定した加工が可能となります。

インテグレックスJ200で台形ねじを加工する際のチップ位置の補正方法は、バイトの角度や設定を微調整することがポイントです。機械の設定を適切に行い、加工精度を確保するために定期的に補正を行いましょう。