卒論での二要因分散分析:有意差なしの場合の結果報告方法

心理学

卒業論文において二要因分散分析を実施し、交互作用や主効果が有意でない結果となった場合、どのように結果を報告するべきか迷うことがあります。このような場合、F値やη²の値は報告するべきなのか、また、有意差が見られない結果をどのように伝えるべきなのかを解説します。

1. 有意差なしの結果を報告する重要性

まず、有意差が見られなかった場合でも、F値やη²などの統計的な値は報告することが推奨されます。これらの値は、分析がどのように行われたかを示す指標となり、結果の解釈や後の議論において有益な情報を提供します。また、研究者としての透明性を確保するためにも、全ての計算結果を記録し、報告することは基本的な手続きです。

2. 表形式での結果報告

実際に卒論に記載する際は、結果を簡潔に示すことが重要です。表形式で報告し、結果を見やすくまとめる方法が一般的です。全ての要因のF値やη²を報告することは長くなりがちですが、見やすく整理することで、読者が理解しやすくなります。また、「有意差は見られなかった」という記述を最後に添えることで、結果の要点を明確に伝えることができます。

3. η²の報告について

η²は効果量を示す指標であり、結果に有意差がない場合でも、その大きさや傾向を示すために報告することが有益です。特に、研究が予想した効果がない場合でも、η²を報告することで、結果が偶然であったか、あるいは検出力不足であったのかを議論する材料にすることができます。

4. 結果の解釈と議論

有意差が見られなかった場合、その理由について考察することも重要です。例えば、サンプルサイズが小さかった、実験設計に問題があった、または測定誤差が影響した可能性など、結果が有意でない理由を議論することで、研究の信頼性や今後の改善点を明確にできます。

まとめ

有意差がない結果でも、F値やη²の値は報告し、透明性を保つことが重要です。また、表形式で結果を整理し、「有意差なし」という結論を明確に伝えることが、読者にとって理解しやすい卒論となります。最終的には、結果をどのように解釈し、議論に活かすかが研究の価値を高めます。

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