高一化学基礎の「mol」の計算を理解するための基本ガイド

化学

「mol」や「モル濃度」の計算が理解できないときは、まず基本的な考え方をしっかり押さえることが大切です。この記事では、molの計算方法やモル濃度の求め方をわかりやすく解説します。

1. mol(モル)とは?

「mol」とは、物質の量を表す単位で、1 molは「アボガドロ数(6.022 × 1023)」の粒子(原子、分子、イオンなど)が含まれている量を指します。例えば、1 molの水分子は、約18gの水に含まれています。

2. molの計算方法

molを計算するには、まず物質の質量をその物質のモル質量で割ります。モル質量は、元素の原子量をグラム単位で表したものです。例えば、炭素(C)のモル質量は約12g/molです。

計算式は次のようになります。

mol = 物質の質量(g) ÷ モル質量(g/mol)

3. モル濃度とは?

モル濃度(モル濃度、M)は、溶液中の溶質の量(mol)を溶液の体積(L)で割ったものです。モル濃度を求める式は次の通りです。

モル濃度 = 溶質のmol / 溶液の体積(L)

例えば、1 molの塩(NaCl)を1Lの水に溶かした場合、モル濃度は1M(モル)になります。

4. 実際の例で学ぶ

例えば、塩酸(HCl)を使った計算を考えましょう。30gの塩酸を100mLの水に溶かした場合、まず塩酸のモル質量を調べます。HClのモル質量は約36.46g/molです。この場合、30g ÷ 36.46g/mol = 約0.82molとなります。

次に、モル濃度を求めます。溶液の体積は0.1L(100mL)ですので、モル濃度は0.82mol ÷ 0.1L = 8.2Mとなります。

5. まとめ: molとモル濃度の計算を理解するコツ

molの計算やモル濃度の求め方は、物質の質量やモル質量を使った基本的な計算に基づいています。ポイントは、まずモル質量をしっかり理解し、計算式に当てはめることです。これを繰り返し練習することで、理解が深まります。

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