新月の大潮の理由と海の引力について解説

「新月の時、太陽・月・地球が一直線に並び、その影響で海が大潮になるのは分かりますが、太陽と月が並んだ場合、月の反対側の海はなぜ大潮になるのか？」という疑問に対して、引力の働きと潮汐現象について解説します。

1. 潮汐の基本：引力と遠心力

潮汐（ちょうせき）とは、地球上の海水が、主に月と太陽の引力によって引き起こされる現象です。月と太陽の引力によって、海水が引き寄せられ、膨張するため、満潮と干潮が生じます。この引力に加え、地球が回転することによる遠心力も影響を与えます。

新月のとき、月と太陽が地球を挟んで直線上に並びます。この配置では、月と太陽の引力が相乗的に作用し、最も強い潮汐が発生します。このため、新月時の大潮は、月の引力と太陽の引力が重なり、海水が引き寄せられて高潮（大潮）を引き起こします。

質問にある「月の反対側ではなぜ大潮になるのか？」について説明します。月が地球を引っ張る力に加え、地球が月の周りを回ることによって生じる遠心力が作用します。この遠心力が月の反対側で海水を押し上げ、月の引力と相まって、月の反対側でも海水が膨らんで大潮が発生します。

新月のときの大潮は、月と太陽の引力が重なり合うために発生します。月と太陽が地球と一直線に並ぶと、月が引っ張る力だけでなく、遠心力も加わり、月の反対側でも大潮が生じます。このメカニズムを理解すれば、潮汐現象がなぜ起こるのか、またどこで起きるのかがより明確に理解できます。