コイルに働くトルクから巻数を求める方法|磁場、電流、角度を使った計算式

工学

コイルに働くトルクを計算するためには、いくつかの物理的なパラメータを組み合わせる必要があります。特に、磁束密度、電流、面積、コイルの巻数、そしてコイルが磁場に対して成す角度が重要です。この記事では、与えられた条件からコイルの巻数を求める方法をわかりやすく解説します。

トルクとコイルの基本的な関係

コイルに働くトルク(T)は、次の公式を使って計算できます。

T = n × B × I × A × sin(θ)

ここで、nはコイルの巻数、Bは磁束密度(T)、Iは電流(A)、Aはコイルの面積(m²)、θはコイル面と磁場のなす角(度またはラジアン)です。この公式を用いて、与えられた値を代入し、コイルの巻数nを求めます。

問題の設定と代入する値

問題では、以下の条件が与えられています。

  • 磁束密度B = 1T
  • 電流I = 5A
  • コイルの面積A = 0.1m²
  • コイル面と磁場がなす角θ = 45°
  • コイルに働くトルクT = 177N·m

これらの値を公式に代入していきます。

コイルの巻数nの求め方

トルクの公式に与えられた値を代入して、巻数nを求める式を作ります。

177 = n × 1 × 5 × 0.1 × sin(45°)

ここで、sin(45°)は√2/2(約0.707)です。したがって、式は次のようになります。

177 = n × 5 × 0.1 × 0.707

これを解くと、nが求まります。

177 = n × 0.3535

n = 177 ÷ 0.3535 ≈ 500巻

答え:コイルの巻数n

したがって、コイルの巻数nは約500巻です。この計算により、与えられた条件でコイルに働くトルクが177N·mとなるために必要な巻数が求められました。

まとめ:トルク計算のポイント

コイルに働くトルクを求めるためには、磁束密度、電流、コイル面積、角度、そして巻数の関係を理解することが大切です。与えられた値を公式に正しく代入することで、コイルの巻数を計算できます。このような問題を解くためには、物理的な公式とその適用方法をしっかりと覚えておくことが重要です。

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