√2が無理数であることの証明方法を解説

高校数学

√2が無理数であることは、数論や初等数学の基礎的な定理の一つです。ここでは、√2が無理数であることを証明するいくつかの方法を紹介します。無理数の概念とその証明方法は、数学の学問的探求において非常に重要です。

無理数とは?

無理数は、有理数では表せない数のことです。簡単に言えば、整数や分数のように簡単な形では表現できない実数です。√2はその一例であり、有理数ではないことを証明するためには、対偶法を使った証明が一般的です。

√2が無理数である証明(対偶法)

最も広く知られている証明方法は、√2が有理数であると仮定し、その仮定が矛盾に至ることを示す方法です。仮に、√2が有理数であると仮定すると、√2はa/bの形で表されると考えます(a、bは互いに素な整数)。この仮定の下で、計算を進めることで矛盾が生じ、√2は有理数ではなく無理数であることが示されます。

証明の流れは以下の通りです。

  • √2 = a/bと仮定する。
  • 両辺を2乗すると、2 = a^2 / b^2 となる。
  • よって、a^2 = 2b^2 となり、a^2は2の倍数であることがわかる。
  • aが偶数であるとすると、a = 2k と置き換えられ、a^2 = 4k^2 となる。
  • これを元の式に代入すると、4k^2 = 2b^2 となり、b^2 = 2k^2 が得られる。
  • したがって、bも偶数であることがわかる。
  • しかし、aとbは互いに素であると仮定していたため、aとbが共に偶数であるのは矛盾する。
  • したがって、√2は有理数ではなく無理数である。

他の証明方法

他にも、√2が無理数であることを示す方法として、無理数の定義に基づいたアプローチや、代数的な証明方法などもありますが、対偶法による証明が最も一般的であり、最も簡潔な方法です。

まとめ

√2が無理数であることを示す証明方法にはさまざまなアプローチがありますが、最も広く使われているのは対偶法です。この証明方法を通じて、無理数の概念を理解することができ、数学の基礎をしっかりと学ぶことができます。

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