異なる5個の宝石から3個を取りだして、机の上で円形に並べる方法を求める問題では、順列や組み合わせの考え方を使います。模範解答と自分の解法が一致しない理由を理解し、円形に並べる方法を正しく計算するためのアプローチを詳しく解説します。
順列と組み合わせの基本
数学において「順列」と「組み合わせ」は似て非なる概念です。順列は「順番を考慮する」方法であり、組み合わせは「順番を無視する」方法です。順列では、選んだものを並べる順番が重要ですが、組み合わせでは順番は考慮しません。
具体的には、順列では並べ方の数を求め、組み合わせでは選び方の数を求めます。この問題では、円形に並べるという条件がついているため、順列と組み合わせの両方を使い分ける必要があります。
円形に並べる方法の計算
円形に並べる場合、直線上に並べるのとは異なり、回転しても同じ並べ方として扱うため、円環の回転対称性を考慮する必要があります。このため、円形の順列の場合、通常の順列の計算結果を「選んだ数-1」で割る必要があります。
例えば、5個の異なる宝石から3個を選んで円形に並べる場合、まず通常の順列を計算します。これには「5P3」を使います。次に、円形の対称性を考慮して、並べ方を3で割ります。このため、答えは「(5P3)/3」となり、結果は20通りになります。
自分の解法:-30°と330°の違い
自分の解法である「(5C3)×(3-1)!」でも、最終的には20通りの答えになりますが、計算のアプローチが異なります。まず、(5C3)で3個を選び、次に(3-1)!で3個を並べる順番を計算する方法です。しかし、この方法は直線に並べる場合には適用できても、円形に並べる場合には回転対称性が考慮されていないため、厳密には不適切な方法です。
円形の場合には回転を考慮し、(5P3)/3とするのが正しい方法です。したがって、この問題においては「(5C3)×(3-1)!」という計算方法は、解答が一致するものの、円形順列の特性を無視しているため、適切ではありません。
まとめ:円形順列の計算方法
異なる5個の宝石から3個を選び、円形に並べる方法を求める場合、正しい計算方法は「(5P3)/3」となります。円形順列では回転対称性を考慮して計算を行う必要があり、通常の順列計算をそのまま適用することはできません。
「(5C3)×(3-1)!」という方法でも最終的な答えは合いますが、円形順列の特殊性を反映させていないため、問題においては正しい方法として「(5P3)/3」を使用することが重要です。


コメント