中検3級の試験では、日本語から中国語への訳問題が出題されます。これらの問題では、正確に訳すことが求められますが、部分点が与えられる場合もあります。今回は、具体的な例を挙げて、部分点がどう評価されるかを解説します。
部分点が与えられる場合
中検3級の問題で部分点が与えられるかどうかは、訳した内容がどれだけ正確に近いか、また意味が通じるかによります。完全に間違った訳でない限り、一定の部分点が与えられることがあります。
例えば、模範解答と若干異なっている場合でも、文法的に意味が通じ、誤訳ではないと評価されれば、部分点がもらえる可能性があります。以下では、具体的な例を見ていきましょう。
例1: 你是怎么来的? vs 你怎么来的?
この問題では、「どうやって来たの?」という意味の日本語文を訳す問題です。模範解答は「你是怎么来的?」ですが、質問者の解答は「你怎么来的?」です。違いとしては、「是」の有無です。
「是」を省略しても意味は通じますが、形式的には「是」を使う方が正確です。したがって、この場合部分点が与えられる可能性があります。言語のニュアンスや文法的な正確さに注意することが重要です。
例2: 我去过两次中国。 vs 我去过中国两次。
次に、「中国に2回行った」という意味を訳す問題です。模範解答は「我去过两次中国。」ですが、質問者の答えは「我去过中国两次。」です。
「两次中国」という表現も意味は通じますが、自然な言い回しではありません。正しい語順は「两次中国」という順番で使われるため、この場合、部分点が与えられるかどうかは語順の問題による部分が大きいです。
例3: 我没有时间学习。 vs 我没有学习时间。
「時間がなくて勉強できない」という意味の文です。模範解答は「我没有时间学习。」ですが、質問者の解答は「我没有学习时间。」です。
こちらは文法的には問題ないものの、自然な言い回しとしては「我没有时间学习」が適切です。「我没有学习时间」は意味は通じますが、自然な表現ではないため、部分点が与えられることが考えられます。
例4: 今天没有昨天热。 vs 今天比昨天没有热。
最後に、「今日は昨日ほど暑くない」という意味の文です。模範解答は「今天没有昨天热。」ですが、質問者の解答は「今天比昨天没有热。」です。
こちらの「今天比昨天没有热」の解答も意味は通じますが、「比」を使うことで文のニュアンスが変わってしまいます。模範解答のように、比較する場合でも「没有」と「热」をそのまま使う方が自然です。この場合も部分点が与えられる可能性が高いです。
まとめ
中検3級の日本語から中国語への訳問題では、部分点が与えられる場合があります。完全に間違った訳でない限り、文法的に正しい表現や意味が通じる訳には部分点が与えられることが多いです。模範解答に近い形で表現をすることが重要ですが、多少の違いがあっても意味が通じれば評価される場合もあります。


コメント