『更級日記』は平安時代の文学作品で、作者の菅原孝標女によって書かれた日記です。質問者の疑問にある「いみじく心もとなきままに」と「わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ」というフレーズについて解説します。この二つの表現は、物語における主人公の心情や思いを深く理解する鍵となります。
「いみじく心もとなきままに」の意味
「いみじく心もとなきままに」という表現は、非常に不安定で不安な心情を表すものです。「心もとなき」は、確信が持てない、頼りないという意味で、物事がうまく進まない様子を示します。つまり、この表現は、主人公が自身の感情や状況に不安を抱えていることを表しています。
「わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ」の意味
次に「わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ」ですが、これは「自分の思い通りに物事を進めた結果、どう感じてそれを話すことができるだろうか?」という意味です。主人公が自身の内面の葛藤と、それを他人に伝えることの難しさを表現しています。ここでの「そらにいかでか」は、「どうしても」のような意味合いで、感情が言葉にできない苦しみを暗示しています。
心情の表現とその背景
「更級日記」の中で、主人公は日々の出来事や感情に対して深い思索を巡らせています。この二つのフレーズは、その時々の心情を描写したもので、特に人間関係や自分自身の立場に不安を抱いていることが反映されています。平安時代の女性が抱えていた社会的な立場や感情の葛藤を理解することが、この表現を解釈する上で重要です。
まとめ:『更級日記』における内面の描写
『更級日記』では、主人公の内面的な葛藤や心情の変化が重要なテーマとなっています。「いみじく心もとなきままに」と「わが思ふままに、そらにいかでかおぼえ語らむ」という表現は、彼女の感情の揺れ動きや、他人とのコミュニケーションの難しさを描いています。このような表現を通じて、当時の女性が直面していた心の問題や社会との関わりを深く感じることができます。


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