高校物理の送電時の電力損失を求める問題について解説します。特に、発電所から送電される電力が失われる仕組みとその計算方法について、実際の例を用いて説明します。
1. 送電時の電力損失とは
送電時の電力損失は、送電線の抵抗によって発生します。この損失は主にジュール熱として放出されます。電流が送電線を流れると、抵抗によってエネルギーが熱として消費され、その結果、送電効率が低下します。
電力損失は、以下の式で計算することができます。
電力損失 = I² × R
ここで、Iは電流の実効値、Rは送電線の抵抗です。これにより、送電時のエネルギー損失を求めることができます。
2. 具体例で学ぶ電力損失の計算方法
次に、与えられた条件で実際に電力損失を計算してみましょう。
⑴ I=1A, V=10000V のとき
この場合、送電線の抵抗値は10Ωです。電流I=1A、抵抗R=10Ωを使って、電力損失を求めます。
電力損失 = (1A)² × 10Ω = 1 × 10 = 10W
したがって、この場合の送電線で失われる電力は10Wです。
⑵ I=10A, V=1000V のとき
次に、電流I=10A、電圧V=1000V、抵抗R=10Ωの場合を考えます。こちらも同様に電力損失を計算します。
電力損失 = (10A)² × 10Ω = 100 × 10 = 1000W
この場合、送電線で失われる電力は1000Wとなります。
3. 送電時の電力損失の減少方法
送電時の電力損失を減少させるためには、送電線の抵抗を低くすることが必要です。例えば、より太い導線を使用したり、送電電圧を高くすることで、電流を減少させることができます。電流が減れば、I²の値が小さくなり、結果的に損失も減少します。
送電電圧を上げることで電流を下げるという方法は、高電圧送電の基本的な仕組みです。これにより、送電線でのエネルギー損失を効果的に抑えることができます。
4. まとめ
送電時の電力損失は、送電線の抵抗により発生するジュール熱として表れます。電流と抵抗を用いて計算することで、どれくらいの電力が損失しているのかを求めることができます。また、送電効率を向上させるためには、送電電圧を高くすることが効果的であることがわかりました。
高校物理の問題では、基本的な電力損失の計算を通じて、送電におけるエネルギー損失のメカニズムを理解することが重要です。


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