Whateverの用法と不完全文の理解:英語の副詞節における複合関係形容詞の使い方

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大学受験英語でよく見かける表現に「Whatever problems come up in meetings, she is able to deal with them.」があります。この文章の中で使用されている「whatever」の用法について疑問に思っている方も多いかもしれません。特に、「whatever」の後に続く文が完全文に見えるのに、なぜ不完全文とされるのか、という点について詳しく解説します。

「whatever」の意味と役割

「whatever」は複合関係形容詞として使われることが多く、「どんな~でも」「~するもの」という意味を持ちます。この場合、「whatever problems」が「どんな問題でも」という意味を表し、主節にある「she is able to deal with them」の前に置かれています。

「whatever」の後に続く名詞(この場合は「problems」)が特定のものを指さないため、非常に抽象的な意味を持つことになります。「whatever」は、名詞を限定するのではなく、無制限にその対象を指す点が特徴です。

不完全文としての「whatever」の後の文

参考書で言われている「不完全文」とは、主節と従属節が組み合わさる際に、従属節が完結していない(つまり、独立して文として成立しない)状態を指します。具体的には、「whatever」の後に続く「come up in meetings」は完全な文として成立するためには主語や動詞が欠けている場合が多いです。

「Whatever problems come up in meetings」の部分は、副詞節として機能し、意味としては「会議で起こるどんな問題でも」という意味になります。この節はそのまま文として完結するのではなく、後ろに続く主節の動詞「is able to deal with them」へと結びつきます。これにより、従属節として機能し、完全な文にはならないのです。

「whatever」の後に続く文が完全文に見える理由

「whatever problems come up in meetings」が完全文に見える理由は、文法的に正しい構文をしているためです。「come up in meetings」は動詞の現在形を用いており、主語「problems」も明示されています。このため、文の構造としてはしっかりとした形になっていますが、全体としては「whatever」の後に続く従属節であるため、主節なしでは完全な文として成立しません。

「whatever」の後に続く部分は、実際には名詞節の一部であり、単独で完結することはありません。このような理由から、全体の文が不完全文と呼ばれるのです。

まとめ:従属節と主節の関係

「whatever」を使った文は、従属節を主節と結びつけて意味を完成させるため、主語や動詞が欠けている場合があります。従って、「whatever」の後に続く部分が完全文に見える場合でも、実際には不完全文として扱われることが多いです。この点を理解することで、より正確な英語の文法を理解することができます。

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