東大理系の2009年に出題された「180°回転の回転体」の問題に似た問題を理解することは、積分や立体図形の問題を解く際に非常に有用です。この記事では、回転体の積分法を用いた問題を取り上げ、その中でも特に「中途半端な回転体」に関する問題を解説します。
回転体の基本的な概念
回転体とは、ある平面図形を回転させることで得られる立体を指します。例えば、直線や曲線を回転させることで、円環や円柱、球体などさまざまな立体を作ることができます。回転体の体積を求めるには、回転する軸に対して積分を使って計算します。
180°回転の回転体の場合、特定の曲線を回転させることで得られる立体の体積を求める問題です。例えば、x軸を中心に回転させた場合、回転体の体積は円環断面積を積分して求めることができます。
中途半端な回転体とは
中途半端な回転体とは、完全に対称的でない回転体のことです。たとえば、180°回転ではなく、90°や270°など、回転角度が異なる場合に生じる回転体が該当します。この場合、回転軸によって生成される立体が完全な円形ではなく、断面積や体積の計算に工夫が必要となります。
具体的には、半円を回転させた場合は円環断面になる一方、90°回転させると四分円断面の回転体ができるなど、回転体の特性を理解し、適切に積分を行う必要があります。
回転体の体積計算の実例
具体的な例として、次のような問題を考えます。x軸を中心に、y = √(1 – x²)(半円)のグラフを180°回転させてできる回転体の体積を求めます。この場合、回転体の断面積は円の面積であり、体積を求めるために積分を行います。
回転体の体積の公式は、次のようになります。
V = ∫[a, b] π f(x)² dx
ここで、f(x)は回転させる曲線の式です。具体的な計算を行うと、半円の回転体が形成され、その体積を求めることができます。
他の中途半端な回転体の例
次に、回転角度が180°ではない場合の例を考えます。例えば、y = x²という放物線を90°回転させると、断面が扇形となり、回転体の形も異なります。このような場合、積分を使って回転体の体積を求める際、回転角度に応じた適切な設定をすることが重要です。
また、回転体の求め方は、回転軸の選定や、積分の区間、そして関数の式によって変わるため、注意深く問題に取り組むことが求められます。
まとめ
回転体の問題を解く際は、回転角度や回転軸に応じて積分を使った体積計算を行うことが必要です。180°回転の問題だけでなく、90°回転などの「中途半端な回転体」の問題でも積分を適切に使うことで解法を導くことができます。理解を深めるために、回転体の性質をしっかりと把握し、実例を基に計算手法を学んでいきましょう。

コメント