化学の問題でよく出題される質量パーセント濃度の計算方法について、具体的な問題を解きながら解説します。今回は、80℃の水100gに対して37.9gの塩化ナトリウムが溶ける場合の質量パーセント濃度を、異なる水の質量（200g）の場合に求める問題です。少数第2位まで計算し、最終的な結果を少数第1位で四捨五入します。
1. 質量パーセント濃度の定義
質量パーセント濃度は、溶液に含まれる溶質の質量を溶液全体の質量で割り、その値を百分率で表したものです。計算式は次の通りです。
質量パーセント濃度（％） = (溶質の質量 ÷ 溶液の質量) × 100
2. 問題の確認
問題では、80℃で水100gに対して37.9gの塩化ナトリウムが溶けるとあります。これを80℃の水200gに溶けるだけ溶かすときの質量パーセント濃度を求めます。まず、水の量が2倍になるので、塩化ナトリウムの溶ける量も2倍になります。
水200gの場合、溶ける塩化ナトリウムの質量は 37.9g × 2 = 75.8g となります。
3. 質量パーセント濃度の計算
次に、質量パーセント濃度を計算します。溶液の質量は、水の質量200gと塩化ナトリウムの質量75.8gを足したものです。したがって、溶液の質量は 200g + 75.8g = 275.8g です。
質量パーセント濃度は次のように計算できます。
質量パーセント濃度（％） = (75.8g ÷ 275.8g) × 100
計算を行うと、質量パーセント濃度は約 27.5% となります。
4. 結果の四捨五入
求めた結果は少数第2位まで計算していますが、最終的な答えを少数第1位まで四捨五入する必要があります。27.5%を四捨五入すると、答えは「27.5%」となります。
5. まとめ
このようにして、塩化ナトリウムの質量パーセント濃度を求めることができました。問題のポイントは、溶ける塩化ナトリウムの質量が水の質量に比例して増える点と、計算後の四捨五入を忘れずに行う点です。最終的な質量パーセント濃度は27.5%となります。
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