数学IIの円の方程式:どの方程式が円を表すか?

高校数学

数学IIの課題で「円の方程式」を求める問題が出てくることがあります。今回は、円の方程式として正しいものを選ぶ問題について解説します。特に、「=がマイナスの時も円と言えるか?」という疑問にも答え、詳しく説明します。

1. 円の方程式の基本

円の方程式は、一般的に次の形で表されます。

x² + y² = r²

ここで、rは円の半径を表します。この方程式では、原点(0, 0)を中心とする円が描かれます。

円の方程式は、標準形以外にもいくつかの形式で表されることがありますが、基本的な構造は同じです。重要なのは、左辺がx² + y²の形であり、右辺が0または半径の二乗であることです。

2. 問題の各方程式の解説

では、具体的な問題に取り組んでみましょう。以下の方程式が円を表しているかどうかを確認します。

① x² + y² = -4

この方程式は円を表しません。x² + y²は常に非負(0以上)であるため、右辺が負の値であることは不可能です。

② x² + (y+2)² = 4

これは円の方程式です。中心が(0, -2)、半径が2の円です。yの項が(y + 2)になっているだけで、円の中心が移動したことを意味します。

③ x² + y² + 6x – 4y = 0

この方程式も円を表します。x² + y²の項がそのままで、他の項(6xと-4y)を整理すれば、円の標準形に変換できます。

④ x² + y² + 6x – 4y + 13 = 0

これも円の方程式です。右辺に定数13が追加されているだけですが、この式を整理すると円の方程式の形になります。

⑤ x² + y² + 6x – 4y + 17 = 0

この方程式も円の方程式ですが、右辺が17となっています。円の方程式に変換するためには、この定数を調整する必要があります。

⑥ x² + 4x + y² + 4 = 0

この方程式も円を表す方程式です。x²とy²の項があり、さらに4xの項があるので、これを整理すれば円の方程式として表せます。

3. =がマイナスの時でも円と言えるか?

「=がマイナスの時でも円と言えるか?」という質問についてですが、答えは「いいえ」です。円の方程式では、x² + y² = r²の形式で、r²(右辺)は常に非負の値、つまり0以上でなければなりません。右辺が負の場合(例えば、x² + y² = -4のように)は、現実的に円を描くことはできません。

4. 0の時は点になる?

また、「0の時は点になるのか?」という質問についてですが、円の半径が0の場合、円の「大きさ」が0になり、結果として「点」となります。例えば、x² + y² = 0という方程式は、原点(0, 0)のみを表す点になります。

まとめ

円の方程式は基本的にx² + y² = r²の形をしていますが、移動した中心や別の項が加わるときでも円を表すことができます。重要なのは、右辺が常に0以上であることです。また、0の場合は円ではなく点になります。問題を解く際には、方程式を整理して円の方程式の標準形に直すことが大切です。

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