英語の長文で〈as〉という単語が出てくると「また出た!どう処理すればいいの?」と戸惑う人は少なくありません。この記事では、“as”が持つ代表的な機能を整理し、「出てきたらこう考えよう」という思考ステップを中学生にも分かりやすくまとめます。
“as”の代表的な使い方3つ
まず、“as”の典型的な用法を押さえましょう。英語では “as” が〈比較〉〈役割・身分〉〈理由・時〉など複数の意味で使われます。([参照]https://www.englishclass101.com/lesson/english-grammar-made-easy-229-6-ways-to-use-the-word-as)
例えば。
- 比較: “as … as” → 「…と同じくらい」例 “She is as tall as her brother.” ([参照]https://learnenglish.britishcouncil.org/grammar/b1-b2-grammar/using-as-like)
- 役割・身分: “work as a teacher” → 「教師として働く」([参照]https://dictionary.cambridge.org/grammar/british-grammar/as)
- 理由・時・同時: “As it was raining, we stayed home.” → 「雨だったので/雨が降っていたので」([参照]https://langeek.co/en/grammar/course/767/as)
“as”に出会ったら使う思考ステップ
実際に長文で“as”が出てきたとき、次の5ステップを意識して読んでみましょう。
- 前後を読む:“as”の前後の語句・文をチェック。例 “as … as …” なら比較の可能性高。
- 形を見る:“as … as”や “as + 名詞” や “as + 節”など形でどの用法か推測。
- 意味を当てはめる:例えば、「~と同じくらい=比較」「~として=役割」「~なので/~するとき=理由・時」のどれが文脈に合うか。
- スムーズに訳す:思い当たる意味を和訳して、文章全体の流れに合うか確認。
- 違和感があれば戻る:訳してみて違和感があれば別の用法を当てはめて再検討。
具体例で確認しよう
例1(比較):「He ran as fast as he could。」→ “as … as” の形なので「彼はできるだけ速く走った」のように訳す。
例2(役割):「She works as a nurse in a hospital。」→ “as + 名詞”「看護師として働いている」と訳す。
例3(理由・時):「As he was late, he missed the bus。」→ “As + 節”なので「彼が遅れたので/彼が遅れていたので、バスに乗り遅れた」と訳せる。
中学生が覚えるべきシンプルなポイント
中学英語レベルで“as”を迷わず処理するために、次のポイントを頭に入れておくと安心です。
- 「as … as」=「~と同じくらい」→まずこの形を探そう。
- 「as + 名詞」=「~として」→人・物の役割・立場の意味。
- 「as + 節」=「~ので/~する時」→理由・時の意味。
上記3つをまず押さえるだけでも、“as”に出会った時の不安がずいぶん軽くなります。
まとめ
“as”は短くても働きが多い便利な語ですが、だからこそ「何の意味だ?」と迷いやすい単語でもあります。紹介した5ステップの思考回路と、シンプルな3つの用法ポイントを覚えておけば、長文で“as”が出てきても「この意味かな?」と自信を持って読み進められます。
まずは短い英文で「as … as」「as + 名詞」「as + 節」を探して、訳してみる練習をしてみましょう。継続すれば、必ず“as”に強くなれます。


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