絵を描くことに興味があり、アニメ絵の模写を始めたけれど、デッサン(実物を描くこと)が苦手で上達しないと感じる方も多いです。特にアニメ絵を描きたい場合、デッサンのスキルがどれほど必要か悩むこともあります。そこで今回は、アニメ絵を上達させるためにデッサンがどう影響するのか、デッサンを無視してもいいのかについて考察していきます。
アニメ絵とデッサンの違い
アニメ絵とデッサンは、それぞれ目的や描き方が異なります。アニメ絵はデフォルメやスタイライズが重要で、実物を忠実に描くことよりも、表現を強調することが求められます。そのため、線の太さや色の使い方、キャラクターの表情やポーズなどに重点を置くことが多いです。
一方で、デッサンは実物に忠実に形や構造を捉え、自然な人体のラインや物体の質感を描くことに重点を置きます。アニメ絵を描くためにデッサンを完全に無視することはできませんが、アニメのスタイルを身につけるためには、デッサンに対するアプローチを少し変えていく必要があります。
アニメ絵を描くためにデッサンは必要か
アニメ絵を描くためにデッサンが全く不要だと言うわけではありません。デッサンを学ぶことで、キャラクターの体のバランスや構造をより良く理解でき、アニメ絵のポーズや動きが自然になります。また、デッサンをすることで、物理的な法則(重力、力の加減、光と影)に対する理解が深まり、アニメ絵を描く際の精度が向上します。
しかし、アニメ絵はデフォルメが重要であるため、必ずしも全てのデッサンの技術を身につける必要はありません。例えば、人体の正確な骨構造を徹底的に学ばなくても、アニメスタイルに合わせたバランスやポーズの練習をするだけで十分に上達します。
デッサンを切り捨ててアニメ絵に集中する方法
デッサンを完全に切り捨てるのではなく、アニメ絵に特化した練習方法に切り替えることで、アニメ絵の上達を加速させることができます。以下のポイントを実践してみましょう。
- キャラクターデザインの模写:まずは好きなアニメやマンガのキャラクターを模写して、スタイルに慣れましょう。これにより、アニメ絵の基本的な線やデフォルメを理解することができます。
- 簡単な形で練習:デッサンの細かいディテールにこだわるのではなく、簡単な形(円や長方形)を使って構図を捉える練習をしましょう。これにより、アニメスタイルのポーズや動きが自然に描けるようになります。
- アニメーションを学ぶ:アニメーションを学ぶことで、キャラクターの動きや感情の表現方法を理解することができます。動きが豊かになることで、アニメ絵の表現力が増します。
まとめ
アニメ絵を描くためにデッサンが必須ではありませんが、デッサンを学ぶことでアニメ絵の完成度が上がります。もしデッサンが苦手でも、アニメ絵を描くことに集中することは可能です。大切なのは、自分の描きたいスタイルに合った練習をすること。デッサンを全て捨てるのではなく、アニメ絵に必要な要素だけを取り入れるように練習していきましょう。


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