中学3年生の英語学習で「関係代名詞」と「分詞」が出てきて、「どちらを使えばいいのか分からない」「似たような文があって混乱する」という声がよくあります。この記事では、関係代名詞と分詞(分詞構文・分詞形容詞含む)の違いを整理し、具体例を交えて使い分け方をわかりやすく解説します。
関係代名詞とは何か?まずは基本から
関係代名詞とは、前の名詞(先行詞)を受けてその名詞について説明・限定する節(関係節)を導く代名詞のことです。例えば「who/which/that」などが典型です。[参照]
例:
The book that I bought yesterday is interesting.
この文では「that I bought yesterday」が「私が昨日買った本」という意味で“the book”を説明しています。
分詞・分詞構文・分詞形容詞とは何か?概要と特徴
分詞とは、動詞の形を変えて(現在分詞‐ing/過去分詞‐edなど)形容詞的・副詞的に使える形です。[参照]
さらに、「分詞構文」や「分詞形容詞」のように一文の中で“〜しながら/〜されている”といったニュアンスをコンパクトに表現することができます。たとえば、
Walking down the street, I met an old friend.
は「通りを歩いていると、古い友達に会った」という意味になります。
関係代名詞と分詞の違いとは?整理するとこの三点
①対象(名詞)を説明しているかどうか:関係代名詞は明確に先行詞を説明しますが、分詞も名詞を説明することがありますが、文全体や動作・状態も表現できます。
②節の形式か、簡略化か:関係代名詞が導く「関係節」は完全な節(主語+動詞)ですが、分詞構文や分詞形容詞は節を簡略化したものです。[参照]
③用法の違い:関係代名詞は「どの本?」「どの人?」と名詞を限定したいときに使い、分詞は「〜している/〜された」という動作・状態を付け加えたいときに使われることが多いです。
具体例で使い分けてみよう
例1:関係代名詞を使った文
The girl who sits next to me is very kind.
「私の隣に座っている女の子はとても優しい」の意味で、“who sits next to me”が“the girl”を説明しています。
例2:分詞を使った文
The girl sitting next to me is very kind.
こちらは「私の隣に座っている女の子はとても優しい」の意味で、“sitting next to me”が“the girl”を説明していますが、関係節 “who sits next to me” を簡略化した形です。[参照]
例3:過去分詞の場合
The letter written by Tom was interesting.
「トムによって書かれた手紙は興味深かった」。“written by Tom”が“the letter”を説明しています。
中学3年生レベルで押さえておきたいポイント
・まずは「関係代名詞の文(who/which/that)がどこを説明しているか」を意識して読み書きしましょう。
・次に「分詞形が使える場面(〜ing/〜ed)か?」を見て、「このまま簡略化できるか」を考えてみましょう。
例えば、もし “who leads the team” が “leading the team” にできるなら、分詞を使った文も選択肢として考えられます。ただし、意味が変わらないように注意が必要です。
どちらを使えばいい?選び方の実践ルール
①説明したい対象が名詞で、それを限定・特定したいなら → **関係代名詞**。
②対象の動作・状態を簡潔に付け加えたいなら → **分詞**。
②を選ぶ際、「主語が同じであること」が条件になることが多いです(分詞構文として使う場合)。
例:Walking home, I saw a cat. のように、分詞と主文の主語が同じなら自然です。
まとめ
・関係代名詞は「who/which/that+節」で名詞を説明・限定する。
・分詞は「〜ing/〜ed」で動作・状態を付け加える簡略表現。
・中3ではまず「どこを説明しているか」「主語が同じか」を意識すると使い分けがスムーズになります。
ぜひ、教科書の例文や問題演習で両者の文を見比べ、「あ、これは関係代名詞」「これは分詞でOKだな」という意識を持って練習してみてください。


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