過電流継電器である富士電機製QHA-OC2の試験時の結線方法と、VCB(真空遮断器)との連動試験における接続方法について解説します。特に、ムサシインテックのIP2000を使用した動作試験やVCB連動試験に関する詳細な結線方法を理解することが重要です。
QHA-OC2の試験時の基本的な結線方法
QHA-OC2過電流継電器の試験では、基本的に以下の結線を行います。動作試験の場合、電流線(R、T、相それぞれ)を適切に接続し、トリップ線を設定する必要があります。具体的には、C1RとC1Tを使用してトリップ線を接続します。
この結線により、200~700%の電流範囲で試験を行い、時間を測定することができます。トリップ線の接続には、A1-A2を使用して継電器のトリップ動作をテストします。
VCB連動試験の結線方法
VCB連動試験を行う場合、電流線の結線は動作試験と同じように行いますが、トリップ線にはVCB(真空遮断器)を接続します。VCBとの連動を確認するためには、トリップ線の接続が重要です。特に、HA12AP-H5型の遮断器を使用する場合、補助電源の接続が必要になります。
VCB連動試験では、トリップは一相の2極それぞれに挟んで接続し、遮断器がトリップ動作を行うことを確認します。補助電源の接続方法に関しては、遮断器の仕様を確認し、正しい電源の接続が求められます。
ムサシインテックIP2000を使用した動作試験
ムサシインテックIP2000は、過電流継電器の動作試験に適した試験機器です。動作試験では、特に電流の設定値を変更しながら、継電器のトリップ動作をテストします。試験の際は、R、T、相それぞれに電流線を接続し、時間測定を行うためのトリップ線(A1-A2)を適切に設定します。
試験機器を使用して、設定した電流値で過電流継電器の動作を確認し、トリップするまでの時間を測定します。これにより、継電器の性能を確認することができます。
まとめ
富士電機製QHA-OC2過電流継電器の試験時の結線方法については、基本的な結線とVCB連動試験の実施が必要です。試験機器としてムサシインテックIP2000を使用し、トリップ線や電流線を正しく接続して動作試験を行うことで、過電流継電器の性能を確認することができます。VCB連動試験の場合、遮断器との接続と補助電源の設定が重要です。適切な手順を踏んで試験を実施しましょう。


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