方廣大荘厳経の一節について、レ点や返り点、句読点をつけ、その後に書き下し文と現代語訳を解説します。この記事では、古典仏教経典における重要なフレーズを理解し、現代にどう解釈するかについて深掘りします。
1. 原文のレ点・返り点・句読点付きテキスト
「若求一切敬、相好莊嚴徳、及能摧自他、應隨可欣樂。若求戒定慧、甚深難可證。智者速解脫、應隨大醫王。若求無量徳、究竟皆圓滿、及生涅槃樂、應隨智成就。」
2. 書き下し文
「若(もし)一切の敬を求めんと欲せば、相好(そうこう)莊嚴(しょうごん)の徳を得、及び自他を摧(くだ)くことを能(あた)うべし。応(まさ)に可(うけ)て欣(よろこ)ぶべし。若(もし)戒定慧を求めんと欲せば、甚だ深きこと証(あかし)難きことを得。智者は速(すみやか)に解脱し、応(まさ)に大医王に従(したが)うべし。若(もし)無量の徳を求めんと欲せば、究極において皆(みな)円満し、及び涅槃(ねはん)の楽を生(しょう)ず。応(まさ)に智に従(したが)うべし。」
3. 現代語訳
「もし、全ての尊敬を求めるなら、相手の美しさや徳を尊び、自分と他人を傷つけることなく、喜びと楽しみを得るべきです。もし、戒律、定(瞑想)そして智慧を求めるなら、それは深く難解であり、証明するのが困難です。しかし、智者は速やかに解脱し、偉大な医師に従うべきです。もし、無限の徳を求めるなら、最終的にはすべてが完全に満たされ、涅槃の喜びが得られます。そして、それを実現するためには智慧に従うべきです。」
4. 解説と現代の視点
この一節は、仏教の修行における重要な教訓を伝えています。敬意、智慧、戒律の実践がどれほど重要か、また、これらを通じて最終的に涅槃(完全なる平安)に至る道を示しています。現代の私たちにとっても、精神的な成長と自己実現のために、どのように生きるべきかを教えてくれる言葉です。
まとめ
方廣大荘厳経の一節は、仏教的な修行の道を示し、どのように人間が内面を深めていくか、また智慧と徳を積むことで最終的に解脱することができるということを教えています。この教えは、現代に生きる私たちにとっても多くの示唆を与えてくれるものです。


コメント