正電源用と負電源用の3端子レギュレーターの入力端子とGND端子の違い

工学

3端子レギュレーターの正電源用と負電源用の回路において、入力端子とGND端子の順番が異なる理由について解説します。これらの違いは、電源回路の動作とその設計原理に深く関係しています。

1. 3端子レギュレーターとは

3端子レギュレーターは、特定の電圧に変換するために使用される回路部品で、通常は「入力端子」「出力端子」「接地端子(GND)」の3つの端子を持っています。これらは、直流電源の変換や安定化に使われ、特にエレクトロニクスの設計で広く利用されています。

正電源用と負電源用のレギュレーターは、それぞれ異なる電源回路で使用されますが、基本的な動作は同じです。

2. 正電源用と負電源用レギュレーターの違い

正電源用の3端子レギュレーターでは、入力端子に正の電圧が供給され、GND端子が接地に接続されます。これは一般的な電源回路での使い方です。一方、負電源用のレギュレーターでは、入力端子に負の電圧を供給する必要があり、GND端子は接地としてではなく、負の電位に接続されることになります。

このため、正電源用と負電源用では、GND端子の接続先が逆転しているのです。負電源回路では、GND端子が負電位に設定され、回路全体が負の電圧で動作します。

3. 順番が入れ替わる理由

正電源用レギュレーターと負電源用レギュレーターの設計において、入力端子とGND端子の順番が逆転する理由は、電源の極性を正しく設定するためです。正電源ではGNDが基準となり、負電源では負電位が基準となります。

レギュレーターは、入力された電圧に応じて適切な出力電圧を提供するため、この設計の違いにより、両者の動作が正しく機能するようになっています。

4. まとめ

正電源用と負電源用の3端子レギュレーターでは、入力端子とGND端子の順番が入れ替わるのは、電源回路が求める電圧の極性を正しく保つためです。この違いにより、それぞれのレギュレーターが異なる電圧を安定して出力できるようになります。

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