JISA1106 コンクリートの曲げ試験:供試体の破壊箇所が基準を外れた場合の無効化について

工学

JISA1106に基づいたコンクリートの曲げ試験では、供試体が破壊した位置によって試験結果が無効となる場合があります。特に、供試体の引張側表面で破壊が発生する場合、その位置がスパン方向の中心線から3等分点を外れると試験結果は無効とされます。この記事では、その意味とどのような状況で無効になるのかを詳しく解説します。

1. 供試体の破壊位置と基準

JISA1106の規定によると、コンクリートの曲げ試験を行う際、供試体が破壊する位置が非常に重要です。規定では、引張側表面がスパン方向の中心線を3等分した外側で破壊した場合、試験結果を無効としています。これは、破壊が理想的な位置でない場合、結果として信頼性の低いデータを生む可能性があるためです。

スパン方向とは、試験片の両端を結ぶ直線を指し、供試体がどこで破壊されるかがその後のデータに大きく影響します。規定の3等分点の外側で破壊することにより、試験の結果が偏り、実際の使用に対するコンクリートの性能評価が誤ってしまう恐れがあります。

2. 破壊が無効とされる理由

なぜ、スパン方向の中心線の3等分点を外れて破壊することが無効となるのでしょうか?これには試験片の挙動が関係しています。コンクリートの曲げ試験では、引張側と圧縮側に異なる力が働きます。引張側が破壊する際、理想的な破壊位置は試験片の中央付近です。この位置で破壊が発生しないと、試験結果にバラツキが生じ、試験の精度が損なわれます。

破壊位置が基準に従わない場合、破壊が起こる場所に応じて応力の分布が不均一になり、得られる結果の信頼性が低くなります。これが、破壊位置が不適切な場合には試験結果を無効とする理由です。

3. 無効になる破壊位置の具体例

破壊位置が無効とされる具体的な例としては、次のような状況があります。

  • 引張側表面のスパン方向の中心線の外側で破壊が起きた場合
  • 破壊が発生する前に供試体に不均一な荷重がかかっていた場合
  • 試験準備やセットアップが不十分で、供試体が意図しない方法で力を受けてしまった場合

これらの状況では、試験結果が正しく反映されないため、結果を無効とする必要があります。

4. 破壊位置に関する適切な対策

試験が無効にならないようにするためには、破壊位置が基準を満たすように供試体を準備し、荷重を均等に加えることが大切です。以下の対策が有効です。

  • 供試体の設置時に正確な位置で荷重が加わるように調整する
  • 破壊が発生する際の位置を確認し、理想的な位置で破壊されるように注意を払う
  • 試験中の不均一な力の加わり方を防ぐため、試験機器や環境の状態を適切に管理する

まとめ

JISA1106におけるコンクリートの曲げ試験では、引張側表面がスパン方向の中心線の3等分点の外側で破壊する場合、試験結果は無効とされます。この基準は、試験結果の信頼性を確保するために設けられたもので、破壊位置が不適切な場合、試験結果が偏ることを防ぐ目的があります。試験準備を慎重に行い、破壊位置を基準通りに保つことが重要です。

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