LEDを並列に接続する際、適切な抵抗の選び方やCRD(定電流ダイオード)の選定について知っておくことは非常に重要です。この記事では、LED並列接続時に必要な抵抗の数や、CRDの使い方について初心者向けにわかりやすく解説します。
LED並列接続時に必要な抵抗の数
LEDを並列に接続する場合、各LEDの前に抵抗を入れるべきかどうかについて迷うことが多いです。基本的に、並列接続の場合でも、各LEDの前に個別の抵抗を入れるのが安全です。これにより、LED間で電流が均等に分配され、過剰な電流が流れるのを防げます。
質問のケースでは、13個のLEDを9V電池で駆動する場合、各LEDの前に13個の抵抗を配置することが理想的です。例えば、680Ωの抵抗を使用する場合、各LEDに適切な電流を供給するために、個別に設置することをおすすめします。
並列接続の際の抵抗選定方法
LEDを並列接続する際、各LEDにかかる電流を調整するために抵抗を使用します。抵抗値の選定は、電池の電圧(9V)とLEDの順方向電圧(VF=1.9V)から決めることができます。抵抗は以下の式で計算できます。
R = (Vb - Vf) / If
ここで、Vbは電池の電圧(9V)、VfはLEDの順方向電圧(1.9V)、IfはLEDに流す電流です。例えば、20mA(0.02A)の電流を流したい場合、計算すると、適切な抵抗値は約350Ωとなります。
CRD(定電流ダイオード)の選定
CRD(Constant Current Diode)は、一定の電流を維持するためのダイオードです。LEDに一定の電流を流したい場合、CRDを使うと便利です。CRDは一定の電流で動作するため、並列接続で個別の抵抗を使う代わりに、LED全体に対して安定した電流を供給できます。
CRDを選ぶ際は、LEDの定格電流に合わせたものを選ぶ必要があります。例えば、LEDの定格電流が20mAの場合、CRDの定格電流も20mAに合わせます。また、CRDの電圧降下がLEDの順方向電圧よりも小さいことを確認しておくと良いでしょう。
CRDと抵抗の違い
CRDと抵抗の主な違いは、電流の安定性です。抵抗はLEDごとに電流を調整するため、電流が均等に分配されない場合がありますが、CRDはその特性により、どのLEDにも安定した電流を供給できます。特にLEDの数が多い場合や、より正確な電流管理が必要な場合はCRDが便利です。
まとめ
LEDを並列接続する場合、各LEDの前に抵抗を個別に配置することで、電流の不均等を防ぐことができます。また、CRDを使用することで、全体の電流を安定させることができ、複数のLEDを安全に動作させることが可能です。初心者でも簡単にできる方法として、まずは抵抗を使った方法から試してみることをおすすめします。


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