高校1年化学基礎のmol計算に関する質問で、「塩化ナトリウムNaCl 0.50molに含まれるナトリウムイオンNa+と塩化物イオンCl-はそれぞれ何個か」という問題に関して、解答に誤りがあった場合の修正方法と正しい解法を説明します。
1. molとは何か?
mol(モル)は物質の量を表す単位で、1molはアボガドロ定数(6.022×10²³個)に相当する粒子(原子や分子など)の数を指します。この問題では、NaClが0.50molであり、その中に含まれるNa+とCl-の個数を求めます。
2. NaClの分解
NaClが水に溶けると、Na+(ナトリウムイオン)とCl-(塩化物イオン)に分解されます。1モルのNaClが溶けると、1モルのNa+と1モルのCl-が生成されます。したがって、0.50molのNaClには、0.50molのNa+と0.50molのCl-が含まれます。
3. 計算の方法
Na+とCl-の個数を求めるためには、モル数にアボガドロ定数(6.022×10²³)を掛けます。計算式は以下の通りです。
Na+の個数 = 0.50mol × 6.022×10²³個/mol = 3.011×10²³個
Cl-の個数も同様に計算できます。
Cl-の個数 = 0.50mol × 6.022×10²³個/mol = 3.011×10²³個
4. 解答の間違いとその理由
質問者が計算した「Na+ 1.5×10^23個、Cl- 1.5×10^23個」という答えは誤りです。計算式としてはアボガドロ定数を掛ける際に、0.50molに6.022×10²³個/molを掛ける必要があります。したがって、Na+とCl-はそれぞれ3.011×10²³個となります。
5. まとめ
塩化ナトリウム(NaCl)0.50molに含まれるナトリウムイオン(Na+)と塩化物イオン(Cl-)は、それぞれ3.011×10²³個です。問題で誤った計算結果が出た理由は、アボガドロ定数を掛ける際に間違いが生じたためです。適切な計算式を使用することで、正しい個数が求められます。


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