今回は、押しボタンBSを使用した有接点のリレーシーケンス回路について解説します。この回路では、押しボタンを押して離すことで、表示灯SLが点灯し、そのまま点灯し続ける動作を実現します。
リレーシーケンス回路の基本構造
リレーシーケンス回路は、複数の入力信号に基づいて出力を制御するための回路です。今回は、押しボタンが入力となり、表示灯を制御する回路を作成します。重要な要素としては、押しボタンが押されている間に動作し、離すと状態が変わらないことです。
回路設計のステップ
1. まず、電源を投入した際に表示灯SLは消灯している状態にします。
2. 次に、押しボタンBSが押されたときに、リレーが動作し表示灯SLを点灯させます。
3. 表示灯SLは一度点灯すると、押しボタンが離されても点灯し続けるようにします。
シーケンス図の作成
シーケンス図を作成するためには、以下のように考えます。
- 電源が入ると、SLは消灯状態。
- BSが押されると、リレーが動作してSLが点灯。
- BSが離されても、SLは点灯したまま。
- この状態を維持するために、リレー回路に保持機能(ラッチ)を追加します。
実際の回路設計
この回路では、リレーを使って「保持回路」を実現します。以下のような接続方法で、リレーを保持し、ボタンを離しても表示灯が消えないようにします。
- リレーの接点を保持用に使用し、押しボタンが離された後も表示灯が消えないようにします。
- この回路では、押しボタンが押されたときにリレーが動作し、リレーが保持することにより、表示灯SLが点灯し続けます。
まとめ
有接点のリレーシーケンス回路を設計する際は、押しボタンの動作をトリガーにして表示灯を制御することが基本です。保持回路を加えることで、ボタンを離しても状態が維持されるようにすることが可能です。シーケンス図を使って、回路の動作を視覚的に確認することができます。

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