このページでは、与えられた微分方程式 dx/dt = x + 2y と dy/dt = -4y – 3y の基本解を求め、0 の安定性を調べる方法を解説します。まずは微分方程式の標準的な解法を使い、次に安定性を判断するための手順を詳しく見ていきます。
与えられた微分方程式
問題は次の2つの微分方程式です。
- dx/dt = x + 2y
- dy/dt = -4y – 3y
これらは連立微分方程式であり、x と y の時間変化に関する関係を表しています。最初に、この連立方程式の基本解を求める方法を見ていきましょう。
連立微分方程式の解法
まず、dx/dt と dy/dt の関係を使って、x と y をそれぞれ独立に解いていきます。連立微分方程式を行列形式で書くと、次のように表せます。
dx/dt = x + 2y
dy/dt = -7y
この方程式を解くために、y の方程式からまず解きます。
dy/dt = -7y は、y(t) = Ce^(-7t) と解けます。ここで C は定数です。
次に、y(t) の解を dx/dt の式に代入して、x(t) を求めます。
dx/dt = x + 2Ce^(-7t)
これを解くと、x(t) は次のように表されます。
x(t) = A + 2C/(7)e^(-7t)
ここで A は定数です。
0 の安定性を調べる
次に、解 x(t) と y(t) が 0 に収束するかどうか、すなわち 0 の安定性を調べます。
まず、0 の安定性を判断するためには、連立方程式の係数行列の固有値を求めることが有効です。与えられた微分方程式における係数行列は次のようになります。
[[1, 2], [0, -7]]
この行列の固有値を求めるために、行列式を計算します。
det([[1, 2], [0, -7]]) = λ^2 – 6λ + (-7) = 0
この式を解くと、固有値 λ は 6 と -7 になります。
固有値が正と負の両方を持っているため、0 は不安定な固定点であることがわかります。したがって、この系は 0 の周りで安定しません。
まとめ
この問題では、与えられた連立微分方程式を解き、解の挙動を調べる方法を学びました。x(t) と y(t) の解を求めた後、係数行列の固有値を計算し、0 の安定性を判断しました。固有値が正と負の両方を持つため、0 は不安定な固定点であると結論できます。


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