化学の問題では、与えられた反応式を基に計算を行うことが求められます。今回は、炭酸カルシウム(CaCO₃)が塩酸(HCl)と反応して発生する二酸化炭素(CO₂)の質量を求める問題を解説します。
化学反応式の確認
まず、問題に与えられた反応式を確認しましょう。以下の化学反応式です。
CaCO₃ + 2HCl → CaCl₂ + H₂O + CO₂
この反応式から、1モルの炭酸カルシウム(CaCO₃)が反応すると、1モルの二酸化炭素(CO₂)が発生することがわかります。
モル質量の計算
次に、炭酸カルシウムと二酸化炭素のモル質量を計算します。炭酸カルシウム(CaCO₃)のモル質量は、カルシウム(Ca)の原子量40.08、炭素(C)の原子量12.01、酸素(O)の原子量16.00を使って以下のように求められます。
CaCO₃: 40.08 + 12.01 + (16.00 * 3) = 100.09 g/mol
二酸化炭素(CO₂)のモル質量は、炭素(C)の原子量12.01と酸素(O)の原子量16.00を使って以下のように求められます。
CO₂: 12.01 + (16.00 * 2) = 44.01 g/mol
炭酸カルシウムから発生する二酸化炭素の質量を求める
問題では、炭酸カルシウム2.00gが与えられています。まず、炭酸カルシウムのモル数を求めます。炭酸カルシウムのモル数は、質量(2.00g)をモル質量(100.09g/mol)で割ることで求められます。
モル数 = 2.00g / 100.09g/mol = 0.01999 mol
次に、炭酸カルシウムのモル数に基づいて、反応式から発生する二酸化炭素のモル数を求めます。反応式から、1モルのCaCO₃が1モルのCO₂を生成するため、0.01999モルのCaCO₃からは0.01999モルのCO₂が発生します。
二酸化炭素の質量は、そのモル数にモル質量を掛けることで求められます。
質量 = 0.01999 mol * 44.01 g/mol = 0.879 g
まとめ
したがって、炭酸カルシウム2.00gから発生する二酸化炭素の質量は約0.879gです。このように、化学反応式を使って質量の計算を行うことができます。


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