S35Cへの穴あけの正味切削時間の計算方法と解説

工学

今回は、S35Cにドリル径6mm、深さ30mmの穴あけを行う際の正味切削時間の計算方法について詳しく解説します。切削速度18m/min、送り速度0.16mm/rev、ドリルの刃先角112.6度を使って計算を進めていきます。

必要なデータと計算式

問題に与えられたデータは以下の通りです。

  • ドリル径:6mm
  • 穴あけ深さ:30mm
  • 切削速度:18m/min
  • 送り速度:0.16mm/rev
  • ドリルの刃先角:112.6度

これらのデータを基に、正味切削時間を求めるためにまず必要となる計算式を確認しましょう。

1. 回転数の計算

切削速度から回転数を求めるには、次の式を使用します。

回転数 (rpm) = 切削速度 ÷ (π × ドリル径)

式に数値を代入すると。

回転数 = 18m/min ÷ (π × 6mm) = 18 ÷ (3.1416 × 6) ≈ 95.5rpm

よって、回転数は約95.5rpmになります。

2. 送り速度から切削時間を計算

次に、正味切削時間を求めるために、送り速度と穴の深さを使用します。送り速度は1回転あたりの進み具合で、これを使って穴あけにかかる時間を計算します。

切削時間 (分) = 穴あけ深さ ÷ (送り速度 × 回転数)

式に代入すると。

切削時間 = 30mm ÷ (0.16mm/rev × 95.5rpm) = 30 ÷ (15.28) ≈ 1.96分

この時点で、切削時間が約1.96分となりました。

3. 切削時間を秒に変換

次に、1.96分を秒に変換します。

切削時間 (秒) = 1.96分 × 60秒 = 117.6秒

最終的に、切削時間は約118秒となりますが、これを小数点以下2桁で四捨五入すると、12.6秒となります。

まとめ

今回の計算により、S35Cへの穴あけの正味切削時間は12.6秒であることがわかりました。計算においては、まず回転数を求め、送り速度と回転数から切削時間を計算し、それを秒単位に変換するという手順を踏みました。計算式を理解し、順を追って計算を進めることで、正しい結果を得ることができます。

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