命題論理では、命題「p→q」のとき、~pを満たす集合を~P(余事象)とせず、なぜ空集合として扱うのかについて説明します。
命題論理の基本
命題論理における「p→q」は、pが真ならばqが真であるという関係を示しています。これを逆に考えると、「pが偽ならばqがどうであろうと構わない」ということがわかります。命題論理では、このようにpが偽であるときにqの真偽に関係なく命題全体が真であることを意味します。
~pと空集合
命題「p→q」において、pが偽である場合、~pが成立します。もし~pを満たす集合が存在するとすると、それはpが偽である事象を含む集合を指します。しかし、論理的に言うと「pが偽である事象」というのは、その命題が成立しない場合を示すため、通常、~pの集合は空集合とされます。つまり、pが偽であれば、そこには実際に「pが偽である事象」を持つ集合が存在しないためです。
余事象と空集合の取り扱い
通常、余事象というのは、ある事象が起こらない場合の集合を指します。命題「p→q」の場合、pが真でなければ命題全体が成立するため、pが偽の場合には命題の成立には影響を与えません。よって、pが偽である事象の集合は意味を持たないため、空集合として扱われるのです。
まとめ
命題論理において、p→qの時、pが偽である場合(~p)は空集合とされる理由は、pが偽であれば命題全体が真であるため、~pに該当する事象が存在しないからです。これにより、論理的に~pを満たす集合は空集合として定義されます。
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