細胞培養に使用されるDMEM(Dulbecco’s Modified Eagle Medium)は、適切な保管環境が求められる重要な試薬です。多くの研究者がDMEMの保存方法について悩むことがあります。ここでは、常温での保存が可能か、冷蔵保存が必要かについて解説します。
1. DMEM培地の基本的な保管方法
DMEMは、温度や保存条件に敏感な試薬です。一般的には、冷蔵庫(4℃)での保管が推奨されています。これは、培地中の成分が劣化したり、微生物の汚染を防ぐためです。常温保存は推奨されません。
2. 冷蔵庫での保存
DMEMを冷蔵保存する場合、温度は4℃が最適です。冷蔵庫の温度が低すぎると、培地中の成分が凍結してしまうことがあるため、温度管理が重要です。冷蔵庫内で1〜2週間以内に使用することが理想的です。
3. 常温保存のリスク
常温保存を行うと、培地中の成分(特にアミノ酸やビタミン)が劣化しやすく、細胞培養に適した状態を保つことができなくなります。特に長期間常温保存を行うと、細胞への影響が出る可能性がありますので、なるべく冷蔵保存を心がけましょう。
4. 開封後の保存について
開封後のDMEMは、冷蔵保存することが推奨されます。長期間の使用を避けるため、開封した培地はできるだけ早めに使い切ることが重要です。開封後は、細胞への影響を最小限に抑えるためにも、早めに使用しましょう。
5. まとめ
DMEM培地は、冷蔵庫(4℃)で保管することが最も適切な方法です。常温での保存は推奨されませんので、できるだけ早く使用するようにしましょう。冷蔵庫での適切な保存と使用により、細胞培養の品質を保つことができます。


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