「たぐへやる心もともにたちかへりみよ」という歌詞の品詞分解と訳について、古典文学や和歌の言葉の使い方を解説します。この歌詞は、古典文学における独特の表現方法を示しており、現代語訳を通じてその意味をより深く理解することができます。
1. 「たぐへやる心」の品詞分解
「たぐへやる心」の部分は、次のように分解できます。
- 「たぐへ」:動詞「たぐへる」の連用形(動詞「たぐへる」は「引く」「持って行く」などの意味)。
- 「やる」:動詞「やる」の連用形(ここでは「する」「与える」という意味)。
- 「心」:名詞。「こころ」と読み、心情や思い。
この部分は、「心を持って行く」「心を与える」という意味が含まれます。
2. 「もともにたちかへりみよ」の品詞分解
「もともにたちかへりみよ」の部分を分解すると。
- 「もともに」:副詞。「最初に」「元々」などの意味。
- 「たちかへり」:動詞「立ち返り」の連用形。「立ち返る」は、何かを元の場所に戻す、または元の状態に戻すという意味。
- 「みよ」:助動詞「み」の命令形。「み」は相手に対する強調を意味し、「見よ」などの形で使われる。
この部分は、「元々、立ち返って見よ」という意味になります。
3. 歌詞全体の現代語訳
「たぐへやる心もともにたちかへりみよ」を現代語訳すると、次のようになります。
「持って行く心、最初の気持ちを元に戻して、よく見てみてください。」
4. まとめ
この歌詞は、感情や心情を大切にし、元々の気持ちを振り返って再確認しなさいという意味が込められています。品詞分解を通じて、古典文学における表現の深さと美しさを感じ取ることができます。


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