高校数学B: 正規分布の信頼区間の求め方

高校数学

この問題では、5人の女子の50m競走のタイムが正規分布に従うと仮定したとき、信頼度95%で信頼区間を求める方法について説明します。与えられたタイムは 6, 7, 7, 7, 8 秒です。

1. データの準備

まず、与えられたデータを整理します。

  • 6, 7, 7, 7, 8

このデータの平均値と標準偏差を計算します。

2. 平均値の計算

データの平均値 (x̄) は次の式で計算できます。

x̄ = (6 + 7 + 7 + 7 + 8) / 5 = 35 / 5 = 7

平均値は7秒です。

3. 標準偏差の計算

次に、標準偏差 (s) を計算します。標準偏差の式は次の通りです。

s = √[(Σ(x – x̄)²) / (n – 1)]

ここで、nはデータの数(5人)です。まず、各データと平均値の差を求め、その差を二乗して足し合わせます。

差の二乗: (6-7)² = 1, (7-7)² = 0, (7-7)² = 0, (7-7)² = 0, (8-7)² = 1

Σ(x – x̄)² = 1 + 0 + 0 + 0 + 1 = 2

s = √(2 / 4) = √0.5 ≈ 0.707

したがって、標準偏差は約0.707秒です。

4. 信頼区間の計算

信頼区間を求めるためには、t分布を使用します。信頼度95%の場合、自由度はn-1=4で、t値は約2.776です。信頼区間の式は次の通りです。

信頼区間 = x̄ ± t × (s / √n)

これを代入して計算します。

信頼区間 = 7 ± 2.776 × (0.707 / √5)

信頼区間 = 7 ± 2.776 × 0.316 ≈ 7 ± 0.878

したがって、信頼区間は (6.122, 7.878) 秒です。

5. まとめ

この問題では、正規分布に従うデータから、信頼度95%でタイムの信頼区間を求めました。信頼区間は (6.122, 7.878) 秒となり、この範囲内で50m競走のタイムが95%の確率であると予測できます。

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