塩酸と炭酸カルシウムの反応からCa²+のモル数を計算する方法

化学

化学反応の問題で「ある濃度の塩酸に炭酸カルシウムを加えたとき、発生した二酸化炭素の体積からCa²+のモル数を求める」という問題があります。この問題を解くためには、化学反応式に基づいて二酸化炭素の体積からモル数を求め、その後にカルシウムイオン(Ca²+)のモル数を求める必要があります。この記事では、実際の計算方法をステップバイステップで解説します。

問題の化学反応式と与えられた情報

問題文には以下の情報が与えられています。

  • 反応式:CaCO₃ + 2HCl → CaCl₂ + H₂O + CO₂
  • 塩酸の体積:100mL(濃度は不明ですが、計算には含めません)
  • 炭酸カルシウムの質量:2.00g
  • 発生した二酸化炭素の体積:448mL

これらの情報を基に、Ca²+のモル数を求めます。

ステップ1:二酸化炭素のモル数を求める

まず、二酸化炭素の体積(448mL)をモル数に換算します。理想気体の状態で、標準状態(STP、0°C、1atm)において、1molの気体は22.4L(22400mL)の体積を占めます。

二酸化炭素の体積(448mL)をモルに換算するには、次の計算式を使います。

モル数 = 体積(mL) / 22400mL/mol

モル数 = 448mL / 22400mL/mol = 0.02mol

したがって、発生した二酸化炭素のモル数は0.02molです。

ステップ2:反応式からカルシウムイオン(Ca²+)のモル数を求める

次に、反応式に基づいてカルシウムイオンのモル数を求めます。反応式では、1molのCaCO₃が2molのHClと反応して、1molのCaCl₂と1molのCO₂を生成します。

二酸化炭素のモル数(0.02mol)から、CaCO₃のモル数がわかります。反応式から、CaCO₃とCO₂は1:1のモル比ですので、CaCO₃のモル数も0.02molです。

CaCO₃が1molあたり1molのCa²+を生成するため、Ca²+のモル数も0.02molになります。

まとめ:反応後のCa²+のモル数

塩酸と炭酸カルシウムの反応から、反応後に溶液中に存在するCa²+のモル数は0.02molです。この計算は、化学反応式を理解し、二酸化炭素の体積を基にモル数を求める方法を学ぶ良い例です。化学の問題では、反応式と理論的なガスの体積の関係を利用することが重要です。

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