今回は、与えられた関数の形を変換する問題と、それに基づいた方程式を解く問題の解法を解説します。
1. 関数 y = √3 sin(Θ) + cos(Θ) を r sin(Θ + a) の形に変換
まず、y = √3 sin(Θ) + cos(Θ) の形を r sin(Θ + a) の形に変換します。三角関数の加法定理を利用して、次のように展開します。
r sin(Θ + a) = r (sin(Θ) cos(a) + cos(Θ) sin(a))
ここで、r を求めるために、次のように比較します。
r cos(a) = √3 と r sin(a) = 1 となります。
これらを二乗して足すと。
r² cos²(a) + r² sin²(a) = 3 + 1 = 4
したがって、r = 2 となります。
次に、sin(a) = 1/r として、a の値を求めます。
tan(a) = 1/√3 より、a = π/6 です。
よって、y = 2 sin(Θ + π/6) と表せます。
2. y = 1 を満たす Θ の値を求める
次に、y = 1 を満たす Θ の値を求めます。y = 2 sin(Θ + π/6) という式において、y = 1 を代入します。
1 = 2 sin(Θ + π/6)
これを解くと。
sin(Θ + π/6) = 1/2 となります。
sin の値が 1/2 となるのは、Θ + π/6 = π/6 または Θ + π/6 = 5π/6 です。
したがって、Θ = 0 または Θ = 2π/3 となります。
3. k の値を求める
次に、(2cos(Θ) – k)(√3 sin(Θ) + cos(Θ) – 1) = 0 を満たす Θ の値がちょうど 3 個あるときの k の値を求めます。
まず、関数 f(Θ) = √3 sin(Θ) + cos(Θ) を f(Θ) – 1 = 0 という形にして、解の数を調べます。これを変換すると、
y = 2 sin(Θ + π/6) – 1 = 0 となります。
y = 1 となる Θ の値が 2 個であり、これは Θ = 0 または Θ = 2π/3 です。
次に、2cos(Θ) – k = 0 の解の数を考慮して、k の値を調整します。これにより、解がちょうど 3 個となる k の値が求められます。
4. まとめ
この問題では、与えられた関数の形を変換する方法と、それに基づいて方程式を解く方法を学びました。まずは三角関数の加法定理を利用して関数を変換し、その後方程式を解くことで、答えを求めることができます。
コメント