大鏡「女院と道長」の「おのづから心得やせさせたまひけむ」の品詞分解と解説

「おのづから心得やせさせたまひけむ」という表現は、古典文学「大鏡」の中で使われた日本語の表現であり、古語や文法を理解することが大切です。ここでは、これを品詞分解してその意味を解説します。

1. 「おのづから」の意味と品詞

「おのづから」は副詞で、「自然に」や「自ら」という意味です。これは、ある事象が自然に起こることを表現する時に使用されます。

「心得やせ」の「心得」は動詞「心得る」の連用形で、「心に留める」や「理解する」といった意味です。「やせ」は、動詞「やす」の命令形で、「〜させる」という使役の意味があります。合わせて、「心得やせ」で「理解させる」または「心に留めさせる」という意味になります。

「たまひけむ」は、動詞「たまふ」の連用形「たまひ」に推量の助動詞「けむ」がついた形です。「たまふ」は尊敬語で、動作を尊重する表現を示します。「けむ」は過去の推量を表し、意味としては「〜したのだろう」「〜だったに違いない」といった推測を表現しています。

全体として「おのづから心得やせさせたまひけむ」は、「自然に理解させたのだろう」という意味になります。つまり、このフレーズは、女院が道長に対して自然に何かを理解させるという行動を尊敬語を用いて表現していることを示しています。

「おのづから心得やせさせたまひけむ」は古典文学において重要な表現であり、品詞分解によってその意味やニュアンスを深く理解することができます。このような古語を正しく理解することは、文学や歴史をより深く学ぶ上で大切なことです。