エアシリンダーの後退が速すぎる問題について、スピードコントローラー(スピコン)の設定を変更しても速度が変わらない場合、考えられる原因としては、シリンダーのロット部からのリークやスピコン自体の故障などがあります。この記事では、この問題をどのように診断し、解決するかについて説明します。
1. エアシリンダーの動作不良の原因
エアシリンダーが後退時に過剰に速く動く場合、通常は圧縮空気の流れに異常がある可能性があります。スピコンの調整を行っても変化がない場合、シリンダー内部の問題か、スピコンの故障が疑われます。
2. シリンダーのロット部からのリークの影響
シリンダーのロット部からリークが発生していると、エアが不適切に逃げ、正しい動作ができません。リークがあると、後退動作が早すぎる場合があります。リークの診断方法としては、シリンダーを分解して、シール部分に損傷や摩耗がないか確認することが必要です。
3. スピコン故障の確認方法
スピコンが故障している場合、流量調整が効かなくなることがあります。故障の診断には、スピコンの部品を取り外し、他の正常なものと交換してみて、動作が改善されるか確認します。また、スピコン内部のバルブやダイヤフラムに異常がないかもチェックすることが重要です。
4. 診断手順と対策
まず、シリンダーのロット部を確認してリークがないかチェックしましょう。リークが確認できなければ、スピコンを交換してみて、問題が解決するか確認します。さらに、スピコンが正常に動作しない場合は、外部の圧縮空気の供給圧力や配管の状態も点検することが推奨されます。
5. まとめ
エアシリンダーの後退動作が速すぎる場合、シリンダー内部のリークやスピコンの故障が原因として考えられます。リークがないことを確認し、スピコンの動作に問題がある場合は交換してみることが有効です。しっかりとした診断と対策を行うことで、正常な動作に戻すことができます。
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