関節の可動域は、関節がどれだけ動くかを示す重要な指標です。特に手首の可動域に関しては、日常生活や運動時に大きな影響を与えるため、その測定方法や評価基準を知っておくことは重要です。この記事では、手首の可動域に関する質問を取り上げ、その計測方法について詳しく解説します。
手首の可動域の基準
日本整形外科学会のホームページに記載されている、手首の可動域の基準は以下の通りです。
- 掌屈(屈曲): 90°
- 背屈(伸展): 70°
これらは、正常な成人における手首の可動域の平均的な値として広く用いられています。
自力可動域と他力可動域の違い
質問で挙げられた手首の可動域の数値は、「自力可動域」ではなく、「他力可動域」に関するものです。自力可動域とは、筋力を使って自分の力で動かした範囲を指し、他力可動域とは、他者の手助けや器具を使って動かした際の範囲です。整形外科的な測定では、他力可動域を測定することが多いため、手首を動かす際に他者の力を借りて測定された数値である可能性が高いです。
可動域の測定方法と注意点
手首の可動域を測定する際には、いくつかの注意点があります。まず、測定を行う前に関節が温まっていることを確認することが重要です。冷えた状態では関節が硬くなり、正確な測定が難しくなるためです。また、測定は痛みを感じない範囲で行い、無理に動かすことは避けましょう。
まとめ
手首の可動域は、日常生活や運動時に非常に重要な指標となります。自力可動域と他力可動域の違いを理解し、正しい方法で測定することが大切です。手首の可動域が制限されると、さまざまな日常動作に支障をきたすことがありますので、ケアを欠かさず行いましょう。
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