昇圧チョッパでMOSFETを遅延させて通電する方法

工学

昇圧チョッパでMOSFETを使用する際に、真ん中の端子に通電するタイミングを遅延させたい場合、いくつかの方法で遅延を実現できます。ArduinoやICを使用せずに、この遅延をどう実現するかについて解説します。

1. MOSFETの遅延を実現するための基本的な考え方

MOSFETを制御する際に遅延を追加する方法として、主に抵抗やコンデンサを使うアナログ回路で実現できます。これらの部品を組み合わせることで、所定の時間だけ通電を遅らせることが可能です。

2. 時間遅延を作り出すRC回路の利用

遅延回路を構成するために、一般的に使用されるのがRC回路(抵抗とコンデンサ)です。RC回路は、電流の流れに時間的な遅れを生じさせる性質があり、この特性を利用してMOSFETへの通電遅延を実現できます。

具体的には、抵抗とコンデンサを適切に選定し、充電・放電にかかる時間を制御することで、所定の遅延時間を設定します。この遅延時間は、RC定数(R × C)で決まります。

3. 具体的な遅延回路の設計方法

1/2秒の遅延を実現したい場合、RC回路のR(抵抗)とC(コンデンサ)の値を選定します。例えば、R=1kΩ、C=0.5μFにすると、遅延時間は約0.5秒となります。遅延時間は次の式で計算できます。

τ = R × C

ここで、τは遅延時間、Rは抵抗、Cはコンデンサの容量です。この値を調整することで、必要な遅延時間を得ることができます。

4. トランジスタを使用した遅延回路

また、MOSFETの代わりにトランジスタを使って、トランジスタのベースを制御する方法もあります。トランジスタに遅延信号を与えることで、MOSFETの制御を遅延させることができます。トランジスタを使う方法では、ダイオードやコンデンサを使った回路も効果的です。

まとめ

MOSFETの通電遅延を実現するためには、RC回路を使用するのが最も簡単で実装しやすい方法です。遅延時間はRC定数を調整することで制御でき、ArduinoやICを使用しなくてもアナログ回路で十分に実現可能です。必要な遅延時間に応じて、抵抗値やコンデンサの容量を選んで、簡単に回路を設計できます。

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