日本語の食文化表現には、現代でも使われる言葉が古典文献にも登場することがあります。ここでは、木前後逼荷住録に記載されている「はものからあげ」という表現について考察します。
木前後逼荷住録における記述
木前後逼荷住録は江戸時代以前の文献で、食に関する記述も多く含まれています。「はものからあげ」という言葉は、文字通り「ハモを揚げる」ことを意味しており、現在の表現とほぼ同じ意味で使用されていたことが分かります。
言葉の歴史的背景
「からあげ」という表現は、揚げ物の調理法を指す言葉として長く使われてきました。江戸時代の料理書や日記、商人の記録などには、魚や鶏を揚げることを示す記述が見られ、現代の「からあげ」と概念的には同じです。
現代表現との比較
現代の「はものからあげ」と古典文献に見られる表現は、ほぼ意味的に一致しています。調理対象(ハモ)と調理方法(揚げる)が明確に示されており、江戸時代からこの形で使われていた可能性が高いと言えます。
まとめ
木前後逼荷住録に登場する「はものからあげ」は、現代の表現と同様に、ハモを揚げることを指すものであり、江戸時代にはすでに使用されていた表現と考えられます。食文化の言葉の多くは長い歴史を持っており、現代でも古典から続く表現が日常に息づいていることが分かります。
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