最小公倍数を求めるすだれ算の計算方法について、15、21、35の最小公倍数を例に解説します。問題の途中で「もう1回7で計算しなければならない理由」についても詳しく説明します。
最小公倍数を求めるすだれ算とは?
すだれ算は、複数の数の最小公倍数を求めるための方法で、各数を素因数分解して、共通する素因数を求める計算方法です。まず、各数の素因数分解を行い、その後に共通の因数を使って最小公倍数を求めます。
15、21、35の最小公倍数を求める手順
15、21、35の最小公倍数を求めるためには、まずこれらの数を素因数分解します。
- 15 = 3 × 5
- 21 = 3 × 7
- 35 = 5 × 7
次に、すだれ算の手法で計算を行います。
まず、3、5、7で割っていきます。最初は3で割ると、次のようになります。
- 15 ÷ 3 = 5
- 21 ÷ 3 = 7
- 35 ÷ 3 = 35(割り切れません)
次に、残りの数字を5で割ります。
- 5 ÷ 5 = 1
- 7 ÷ 5 = 7(割り切れません)
- 35 ÷ 5 = 7
最後に、7で割ると。
- 1 ÷ 7 = 1
- 7 ÷ 7 = 1
- 7 ÷ 7 = 1
なぜもう1回7で計算する必要があるのか?
最初に3で割り、次に5で割り、最後に7で割った後、すべての数が1になった時点で計算は終了したかのように思えますが、重要なのは、すべての素因数を使い切って計算したという点です。最小公倍数を求める際に必要な素因数をすべて掛け合わせて、最小公倍数を導きます。
最小公倍数の求め方のまとめ
15、21、35の最小公倍数は、すだれ算を使って計算すると、3 × 5 × 7 = 105 です。このように、すだれ算では割り切れるまで素因数を使って計算を行います。最小公倍数を求める際に「もう1回7で計算する理由」は、すべての因数を使って最小公倍数を導くためです。


コメント