ワイヤーカット加工で高圧噴流が止まる原因と対策 – ソディックAQ327Lのコーナー部での問題解決

工学

ソディックのAQ327Lを使用していると、直角に加工するコーナー部で高圧噴流が止まり、ワイヤーが切れることがあります。この問題が発生する原因とその解決策について詳しく解説します。

高圧噴流が止まる原因

ワイヤーカット加工における高圧噴流は、切断精度を高め、加工中のワイヤーを冷却し、切削液の流れを確保する重要な役割を果たします。しかし、直角のコーナー部で高圧噴流が止まるという問題が発生することがあります。

この原因の一つは、加工中の液流がコーナーで十分に回転せず、十分な冷却効果を得られなくなることです。これにより、ワイヤーが過熱し、切れやすくなります。また、機器の設計や設定による問題も影響することがあります。例えば、高圧ポンプの圧力が一定に保たれていない場合や、冷却液の供給が不足している場合などです。

板厚の影響とコーナー部の加工

板厚が厚くなると、コーナー部での冷却効率がさらに低下することがあります。厚い材料では、加工エリアが広くなり、冷却液がコーナー部に適切に届きにくくなるためです。このため、加工時に冷却液が供給されず、ワイヤーが過熱して切れる原因となります。

また、コーナー部では加工速度が遅くなることが多く、冷却のための液流が足りず、温度が上昇しやすくなります。特に高圧噴流が止まる現象は、冷却効果が十分でない場合に発生しやすいです。

対策方法

この問題を解決するためには、いくつかの対策を講じることが重要です。まず、高圧ポンプの圧力設定を確認し、適切な圧力に調整します。適切な圧力設定により、コーナー部での冷却効果が向上し、ワイヤー切れのリスクを減らすことができます。

次に、冷却液の流れを最適化するために、冷却液の供給量や供給方法を見直すことが有効です。冷却液の流れをコーナー部にも十分に届けるために、加工条件を変更したり、噴流ノズルの位置を調整したりすることが考えられます。また、加工前に冷却液の流れをテストし、問題がないことを確認することも重要です。

高圧ポンプランプの点灯と高圧噴流の関係

質問で言及されている「高圧ポンプランプが点灯したまま」とは、高圧ポンプが作動していることを示していますが、実際に冷却液の噴流が止まってしまう原因にはポンプの性能低下や冷却液供給系統の不具合が関わっていることがあります。

高圧ポンプが正常に動作していても、冷却液の供給が不十分だと噴流が止まることがあります。この場合、冷却液の供給圧力や噴流の向きを再調整することで、噴流が再開されることがあります。ポンプの点検とともに、冷却液の供給系統全体を点検することが重要です。

まとめ: ソディックAQ327Lのコーナー部での問題解決

ソディックAQ327Lを使用している際に直角のコーナー部で高圧噴流が止まる問題は、冷却効率の低下が原因です。冷却液の供給を最適化するために、ポンプの圧力設定や冷却液の流れを調整することが重要です。また、冷却液の供給システム全体を点検し、噴流ノズルの位置調整や冷却液の供給量を見直すことで、ワイヤー切れを防ぎ、加工精度を向上させることができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました