副詞「more」と「better」の使い分け方

英語でよく使われる副詞「more」と「better」は、どちらも比較を表すために使われますが、使用する場面や意味が異なります。この記事では、この2つの副詞の使い分けについて詳しく解説します。

「more」の使い方と意味

「more」は、基本的に「より多く」「もっと」という意味で使われ、量や程度が増すことを表現します。この副詞は、名詞、動詞、形容詞、副詞の前に付けて比較を行います。

例文：
「I need more time to finish the project.（私はそのプロジェクトを終わらせるためにもっと時間が必要です）」
「She runs more quickly than I do.（彼女は私より速く走ります）」

「better」は「good」の比較級で、「より良い」「もっと良い」という意味で使われます。主に質や状態が優れていることを表す際に使用します。これは名詞、動詞、形容詞、副詞の前に付けて、比較を強調する際に使われます。

例文：
「This book is better than the other one.（この本は他の本より良いです）」
「She speaks better than I expected.（彼女は私が予想していたよりも上手に話します）」

「more」と「better」の大きな違いは、対象となるものの性質にあります。具体的に言うと、「more」は量や程度、頻度などを増やす際に使い、「better」は質や状態が向上した場合に使います。

例えば、「more」を使う場合は、数量的な増加を表現します。一方で、「better」は何かのクオリティや性能が向上したことを強調します。これらを意識して使い分けることで、より適切な表現が可能になります。

以下に「more」と「better」を使った例文を挙げてみましょう。

「I want more apples.（もっとリンゴが欲しい）」
この場合、「more」はリンゴの数を増やすことを意味しています。
「This movie is better than the first one.（この映画は最初の映画より良い）」
ここでは、映画の質が向上したことを示しています。
「She needs more help with her homework.（彼女は宿題の手伝いがもっと必要です）」
「more」は手伝いの量を増やすことを意味します。
「He plays better than he did last year.（彼は去年よりも上手にプレイします）」
「better」は技術の向上を意味します。