分配法則は、掛け算と足し算を組み合わせた計算に使える便利な法則です。小学校の高学年でも理解できるように、分配法則をわかりやすく解説します。具体例を使って、どうやって計算を進めるかも一緒に見ていきましょう。
分配法則とは?
分配法則とは、掛け算と足し算の順番を変えずに計算できるルールのことです。例えば、A×(B + C)という計算があったとき、この計算をA×B + A×Cに分けて計算しても、答えは同じになります。
簡単に言うと、「掛け算の数を足し算の中に分けて掛ける」という法則です。これを使うことで、難しい計算も簡単にできます。
具体例で分配法則を使ってみよう
次に、実際に分配法則を使ってみましょう。以下の計算をしてみます。
1. 31×78 + 22×32
まずは、31×78 + 22×32という計算を分配法則を使って解いてみます。
まず、31×78を分配法則で分けると、31×(70 + 8)になります。次に、31×70と31×8を計算して足します。
31×70 = 2170、31×8 = 248です。
次に、22×32を分けてみます。22×(30 + 2)になりますので、22×30と22×2を計算して足します。
22×30 = 660、22×2 = 44です。
それぞれ計算結果を足すと、2170 + 248 + 660 + 44 = 3122です。
2. 19×39 + 81×38
次に、19×39 + 81×38を計算してみましょう。
19×39を分けると、19×(30 + 9)になりますので、19×30と19×9を計算して足します。
19×30 = 570、19×9 = 171です。
次に、81×38を分けると、81×(30 + 8)になりますので、81×30と81×8を計算して足します。
81×30 = 2430、81×8 = 648です。
これを足すと、570 + 171 + 2430 + 648 = 3819です。
3. 21.6×0.77 + 2.3×2.16
次に、少し難しい計算、21.6×0.77 + 2.3×2.16を分けて計算してみます。
21.6×0.77は、21.6×(0.7 + 0.07)となります。これを計算すると、21.6×0.7 = 15.12、21.6×0.07 = 1.512です。
次に、2.3×2.16は、2.3×(2 + 0.16)に分けて計算します。2.3×2 = 4.6、2.3×0.16 = 0.368です。
それぞれを足すと、15.12 + 1.512 + 4.6 + 0.368 = 21.6となります。
4. 33×55 + 56×67
最後に、33×55 + 56×67を計算してみます。
33×55を分けると、33×(50 + 5)になります。33×50 = 1650、33×5 = 165です。
次に、56×67を分けると、56×(60 + 7)になります。56×60 = 3360、56×7 = 392です。
すべてを足すと、1650 + 165 + 3360 + 392 = 5567です。
まとめ
分配法則を使うことで、掛け算と足し算を分けて計算できるので、計算がずっと簡単になります。小学校の高学年でも理解できるように、分配法則を使うときは、掛け算の数を足し算の部分に分けて計算します。具体例を使って練習することで、もっと上手に使えるようになるので、どんどん試してみてください。
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